古代中国の物語

命を救った公明正大な判事

元朝(1271 – 1368 AD)の頃、現在の福建省がある山奥には盗人が多く出没し、村は荒れ果てていた。辺鄙な場所にあるこの地域には中央政府の目が行き届かず、官僚たちは好き放題に暮らしていた。

1287年、曾冲子(そう・ちょうし)という人物が地方官としてやってきた。彼は、多くの住民が盗人になったのは横暴な官僚のせいであると思った。そこで、曾は盗人であっても自ら出頭すれば、無罪放免にするという通達を出した。

曾の寛大な措置が本物であると知った盗人たちは、次々と彼の元に集まった。曾は約束通り、彼らの罪を赦し、良い住民となって暮らすよう一人ひとりを説得した。

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