(Wonderlane/Creative Commons)
【医学古今】

古代医学の祝由科

  現代医学が臨床で治療科を分類するように、古代医学においてもいろいろな治療科に分類されていました。例えば、明の時代には十三科の分類方法がありました。つまり大方脉(内科)、小方脉(小児科)、婦人科、瘡瘍科(皮膚科)、鍼灸科、眼科、口歯科、咽喉科、接骨科、傷寒科(感染症)、金鏃科(戦傷)、按摩科、祝由科などです。この中の祝由科は現代医学にはありません。

 祝由科(しゅくゆうか)は、呪文を唱えて病気を治療する方法ですが、現代医学はこの方法を理解できないことから、正規の医療から除かれました。しかし、民間ではまだ伝承されているようです。どのような原理で治療効果が発揮できるのかについて医学書に説明は見当たらないのですが、修煉法の書物『轉法輪』の中には祝由に関する説明があります。私はこれを読んで始めて、祝由の治療原理を理解できました。

 

(漢方医師・甄 立学)

関連記事
現代人に潜む健康リスク「口呼吸」。睡眠や集中力に悪影響を及ぼす可能性があり、改善することで多くの健康効果が得られます。簡単にできる鼻呼吸への切り替え方法もご紹介。
ジーンズ選びのポイントを徹底解説!耐久性、デザイン、生地の組成など、長持ちするジーンズを選ぶためのガイドをお届けします。
タンパク質が高齢者の健康に重要な理由とは?骨や筋肉を守るための摂取方法と、おすすめの食材を解説します。
新しいCOVID-19の変異株「エリス」は、アメリカで主流株となり、感染が広がっていますが、症状は以前のオミクロン株と似ており、公衆衛生へのリスクは低いとされています。また、エリスに加え、新たな変異株BA.2.86も追跡中です。現行のワクチンがエリスやその他の変異株に効果を発揮するかが注目されています。
朝の太陽光で視力を守ろう!専門家が教える、目の健康を維持するための簡単な習慣と効果的なトレーニング方法をご紹介。