(waxesstatic/Creative Commons)
≪医山夜話≫ (34-2)

拒食症

ハイジーは、15歳の時にこの病気になったと告白しました。

 「私は10歳の時、すでに自分の身体に敏感でした。母は東欧人の遺伝性肥満型であり、体重は90キロを上回っていました。幼い頃、私の人形や家の置物などは、みなほっそりとした女性のイメージでした。母はずっと『女の子は太ってはいけない』という考えを私に植え付け、買ってくれた洋服はいつも私の体より一回り小さいサイズのものでした。その洋服を着ると、私の体はいつも太って見え、時には息まで苦しくなって腰も曲げられず、いつも怖くて緊張し、プライドが大きく傷つけられました」

 「私はバレエ学校に通っていましたが、小さくて痩せている子供たちの中にいると、太っている私はとても目立ちました。母はよく他の子供を指して、『あの子を見て、小柄で痩せて、本当に可愛いわ』と言いました。私にはまるで『あなたは本当に駄目な子ね、どうしてそんなに太っているの?』と聞こえました。母の期待に応えるため、私は食後に食べた物を吐く習慣を身につけました。どれほど食べても太らなくなったと嬉しくなり、また自分のこのような決心を誇りに思っていました。食べた物は胃の中にはいってから一時間もしないうちに吐き出されました」

▶ 続きを読む
関連記事
子どもを守るつもりの行動が、実は自信や回復力を弱めていることがあります。心理学者が指摘する「過度な養育」の5つのサインと、子どもの自立を育てる関わり方を解説します。
古代中国の食医は、薬ではなく「食事」で体を整えていました。五行や季節の変化を読み取り、食材の性質で気の流れを調える――東洋医学の原点にある食の知恵を解説します。中医学 食養生 薬食同源
睡眠時間を少し削るだけでも、将来の健康に影響するかもしれません。最新研究では、睡眠は食事や運動以上に寿命と強く関係する可能性が示されました。なぜ十分な睡眠が長生きにつながるのか、その理由と健康への影響をわかりやすく解説します。
突然の不調に、足がヒントをくれる?中医学と最新研究から読み解く足反射ゾーンの仕組みと、自宅でできるやさしいケア法を解説。見る・触れるだけでわかる体からのサインも紹介します。
助ければ感謝されるとは限らない——イソップ寓話「オオカミとツル」が伝えるのは、人の善意と期待の落とし穴。