(Creative Commons)
古代中国の物語

裁判官のはなし

宋の時代、黄という高官のもとに、袁州から2人の友人が訪ねてきた。話をしているうちに、2人は黃に袁州へ一緒に行こうと誘った。黄は固く断ったが、友人たちが強く勧めてくるので、仕方なく一緒に行くことにした。

袁州に到着したが、黃は城内に入るのを嫌がった。しかしそんなことはかまわずに友人たちは黃を引っ張って城内に入った。そのとたん、黄は激しい腹痛に襲われ、それから一晩中苦しんだ。友人たちはいぶかしげに聞いた。「一体、君はどうしたというんだ? 昨日は袁州に誘ってもなかなか来ようとしなかったし、今は病に苦しんでいる」

すると黄は、自分はもうすぐ死ぬのだ、と力なく答えた。彼は友人たちに妻と母親を呼び寄せるよう頼むと、今にも死にそうな声で三年前の話をしはじめた。それは黄が袁州の裁判官だったころの話だった。

▶ 続きを読む
関連記事
無神論だった女性が、2度の「死」を経験したと語ります。「天国で神に会った」という臨死体験が、彼女の信念を変えました
エレベーターより階段を選ぶだけで、心疾患による死亡リスクが約40%低下するかもしれません。約50万人のデータが示した階段上りの健康効果と、1日に上る目安の階数を専門家が解説します
雨音を聞くと、なぜか心が落ち着く。その理由は脳の働きや匂いの記憶にあるかもしれません。雨がもたらす意外な癒やしの効果を紹介します
食べる量が同じでも、「いつ食べるか」で脳の働きが変わるかもしれません。47人の女性を追跡した研究で、早い時間帯に食事を済ませるグループだけに認知機能の改善が見られました
便秘の原因は水分不足だけとは限りません。中医学で考える3つのタイプと、食事、ツボ押し、排便姿勢の工夫を紹介します