(Creative Commons)
古代中国の物語

裁判官のはなし

宋の時代、黄という高官のもとに、袁州から2人の友人が訪ねてきた。話をしているうちに、2人は黃に袁州へ一緒に行こうと誘った。黄は固く断ったが、友人たちが強く勧めてくるので、仕方なく一緒に行くことにした。

袁州に到着したが、黃は城内に入るのを嫌がった。しかしそんなことはかまわずに友人たちは黃を引っ張って城内に入った。そのとたん、黄は激しい腹痛に襲われ、それから一晩中苦しんだ。友人たちはいぶかしげに聞いた。「一体、君はどうしたというんだ? 昨日は袁州に誘ってもなかなか来ようとしなかったし、今は病に苦しんでいる」

すると黄は、自分はもうすぐ死ぬのだ、と力なく答えた。彼は友人たちに妻と母親を呼び寄せるよう頼むと、今にも死にそうな声で三年前の話をしはじめた。それは黄が袁州の裁判官だったころの話だった。

▶ 続きを読む
関連記事
「いい塩梅」の語源は、文字どおり塩と梅。梅を漬けると生まれる梅酢と塩の加減から生まれた言葉は、やがて人間関係や国を治める知恵を表す言葉へと広がっていきました。
寛大な人は特別な性格だからではなく、周囲の人の気持ちや変化に気づく力が高いのかもしれません。研究が示す「寛大さを育てる方法」を紹介します。
慢性炎症は、老化や糖尿病、認知症など多くの病気の背景にあると考えられています。専門家が、免疫バランスと腸内環境の関係、そして健康寿命を延ばすために今日からできる習慣をわかりやすく解説します。
肩や首の痛みの原因と対処法を、リハビリ専門医が解説。正しい座り方・枕の選び方・毎日できる3つのストレッチで、慢性化する前にセルフケアを始めましょう
30代、40代のビタミンD不足が、将来の脳の健康に影響するかもしれません。最新研究では、認知症の症状が現れる何年も前から脳に変化が起きる可能性が示されました。今からできる対策をわかりやすく紹介します。