2021年3月5日、全人代で政府活動報告を行う李克強首相(LEO RAMIREZ/AFP via Getty Images)

中国当局、全人代組織法を改正へ 李首相の権限はさらに低下か

中国で現在開催中の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は、「全国人民代表大会組織法(改正草案)」を審議している。改正草案は全人代の閉会中、全人代常務委員会が各省の長官人事を決定できるとしたほか、副首相や国務委員を含む「国務院(内閣に相当)の他のメンバー」の任免権を持つことを認可する。改正案が可決されれば、李克強首相の権限が一段と縮小される見通しだ。

中国当局は1982年以来、約40年ぶりに「全人代組織法」を改正する。改正草案は、国務院のメンバーの任免権だけでなく、中国共産党中央軍事委員会の副主席や委員の任免権も、持つと定める。

中国の現行「国務院組織法」第2条では、首相が副首相などを指名し、全人代での承認を経てから、最終的に国家主席が副首相を任命する。

▶ 続きを読む
関連記事
「先生、トイレに行きたい」その訴えすら認められず、児童はお漏らし。中国では、トイレに行かずに済むよう水を飲むのを控える子供もいる
かつては家や車を持つことが成功の証しだった中国。今、人々が願うのは「ぐっすり眠れて、家族が無事に暮らせること」。頑張れば豊かになれる時代から、無事に生き抜くことが幸せな時代へ。中国のSNSに広がる切実な声
中国ロボット産業にバブルの影。政府の後押しで企業が急増し、上場ラッシュに沸く一方、倒産も相次ぐ。実用化が進まない「技術バブル」と投資マネー頼みの「資本バブル」が、業界の実態を浮き彫りにしている
10月22日夜、中国チベット自治区でM7.0の地震が発生。少なくとも16人が死亡、32人が負傷し、339世帯の住宅が倒壊した。余震が相次ぎ、隣接する青海省でも住宅に亀裂が入る被害が出ている
「教師は子どもを産むな」。中国の小学校で担任の産休に保護者らが抗議。教師を追い詰める教育現場で何が起きているのか