洞窟を掘る修練の話
ある日、ある若者が修練の志を立て、籠るための洞窟を探し始めました。ようやく手ごろな洞窟を見つけ、その中を精一杯綺麗に掃除し終えたその時、ひとりの老人が来て言いました。「あなたはまだ若いから、修練の時間が十分ある。しかし私はもう年をとっているので、早く修練しないと間に合わない。私にこの洞窟を譲ってもらえないだろうか」。若者は少し考えてから、その洞窟を老人に譲りました。
若者は再び、洞窟を探しました。やっとのことで一つ見つけ、綺麗に掃除した時、手足に障害がある人が来て言いました。「貴方の手足は丈夫だから、また見つけられます。しかし私は手足が不自由で、自分で洞窟を見つけることができません。この洞窟を私に譲ってもらえませんか」。若者はとても譲るのにしのびなかったのですが、考えた末、その洞窟を彼に譲りました。
若者は結局、このようにして、探しだした洞窟を全て他人に譲り続け、なかなか修練を始めることができず、悩んでいました。
関連記事
恋煩いで半年も食べられなくなった女性。名医が見抜いたのは、体の病ではなく「考えすぎ」でした。心と胃腸をつなぐ中医学の知恵をご紹介
肌のくすみ、抜け毛、疲れやすさは「気血不足」のサインかもしれません。中医学の視点から、食事・睡眠・運動で内側の活力を整える方法を紹介します
森を歩いたり、緑を眺めたりすると、なぜか心が落ち着く――その感覚には、科学的な理由がありました。自然に触れることで脳のストレス回路や注意力に起こる変化とは?わずかな時間でも得られる意外な効果と、日常に取り入れる方法に迫ります。
ハーブは飾りではなく、栄養豊かな「食材」にもなります。ペルシャ料理に学ぶ、抗酸化物質とポリフェノールを毎日の食事で増やす工夫を紹介します
小さなランタナは、互いに争わず、それぞれの時に咲く。人と比べず、自分の色と出番を信じて生きることの美しさを見つめます