【紀元曙光】2020年1月29日
新型コロナウイルスによる肺炎患者が、増加の一途をたどっている。現場の医師や看護師は、すでに心身の限界を超えた。24時間の連続勤務、あふれかえる患者。その家族からは、医療現場の能力を超えた無理な要求が突きつけられる。
▼家族の心情も分かるが、こうなったときの中国人は、中国共産党が植えつけた性質をむき出しにして、極めて攻撃的になる。医師も看護師も疲労困憊。あまりの重圧に絶叫し、泣き出す医療関係者の姿もSNS上の動画に見られる。
▼習近平氏は「(情報は)直ちに発表しなければならない」とする一方、「社会全体の安定を断固として守る」ために、世論誘導や宣伝工作も指示している。中国政府傘下のメディアは、お家芸のごとく、現地へ向かう医療チームを、志願した出征兵士のように英雄的に描いている。
▼ところが「情報を直ちに発表」のほうは、さっぱりお留守のようで、タイムリーどころか、どうみても少な目に発表しているとしか思えないのだ。
▼もはや情報操作の効く段階ではない。医師も看護師も感染して倒れている。薬剤もベッドも圧倒的に足りない。新しい病院を建設するために、重機を並べて、徹夜で土ならしをしている「英雄的画像」を見たが、冗談としか思えない。
▼極限状態となった医療現場だが、必死の努力をしている医師も、もちろん多い。ただ、もれ伝わってくる声は悲痛なものばかりで、この新型肺炎には抗生物質が全く効かないというのだ。酸素吸入器でかろうじて呼吸を確保し、あとは免疫による自然治癒を待つ。運が良ければ助かる、ということらしい。
関連記事
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
髪は見た目以上に多くを語ります。ストレスや栄養状態、環境曝露まで記録する“健康の履歴書”としての可能性と限界を、最新研究と専門家の視点から読み解く注目記事です。
「少量なら大丈夫」は本当?240万人を分析した最新研究が、わずかな飲酒でも認知症リスクが高まる可能性を示唆。脳の健康とお酒の付き合い方を見直すきっかけになる一記事です。
「忙しい=充実」と思っていませんか。最新の研究と実体験から、過度な忙しさが心身や人間関係に及ぼす見えない代償を解説。立ち止まることの本当の価値を考えさせられる一編です。
透析は命を救う治療だが、腎臓が本来持つ「回復力」を見えにくくしてしまうこともある。必要な時だけ透析を行う新たな治療法で、回復率が高まったという研究と、透析を離脱できた女性の実体験。