【紀元曙光】2020年1月3日

あらたまの年たちかへるあしたより待たるるものは鶯のこゑ(拾遺集)

▼素性法師の有名な一首である。年が明けて、暦が最初にもどった朝から、もう心待ちにするのは鶯の声だ。そう歌えば、日本人なら誰でも共感できる新春の言祝ぎ(ことほぎ)となる。千年以上も昔の歌だが、現代の私たちが過ごす正月にも、その喜びはある。

▼私たちは、どんなウグイスの声を待ちわびているのだろう。1年前の今頃も、同じ気持ちであったはずだ。昨年は、慶事ももちろんあったが、台風や大雨などの自然災害に見舞われた記憶のほうが強い。なかには、ご自宅が被害に遭い、例年とは異なる形で新年を迎えた方もおられるだろう。年の初めには、まさかこうなるとは思いもつかなかった。

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