(Illustration - Shutterstock)

たった1人で飛行機に乗り込んだ5歳の女の子 思いがけない友達

他人の役に立つためにお金やプレゼントを差し出す必要はない。人を思いやり相手のために時間を使うことが、思わぬかたちで誰かの1日を明るく照らすこともある。つまるところ、人との出会いには何らかの意味があり、相手に対してどんな自分を見せるかによって素晴らしい結果がもたらされるのだ。

FacebookのLove What Mattersページに投稿された物語がその良い例だ。ロサンゼルスからシカゴへ向かっていたある乗客は、予定していた飛行機がオレゴン経由に変更になったと知り、苛立っていた。しかしそれがまさか彼にとって「人生最高のフライト」になるとはその時は思ってもみなかった。

彼はポートランドで、小さなかわいい女の子と同じ飛行機に乗ることを知った。ペイズリーという名のその女の子は5歳になったばかりで、ちょうどその日が彼女の誕生日だった。彼女を飛行機まで連れてきた母親は涙を流していた。

Illustration – Shutterstock | Matej Kastelic

ペイズリーはたった1人で飛行機に乗り込んだ。男性とペイズリーが最初に飛行機に乗り込んだので、2人は隣同士の席に座った。

男性は彼女とおしゃべりを始め、しばらくの間はおじいさんと一緒に暮らさなければならないことを知った。彼女は、ドレスを着てだらしない毛布に包まれた赤ん坊の人形を抱えていた。ママがお金を貯めて買ってくれたというペイズリーの言葉から、彼女がとてもつらい状況にあることが伺えた。

4時間のフライトの間、男性とペイズリーは一緒にお菓子を食べたり、アニメを見たり、ゲームをして、彼女が勝つたびに「やったー」と叫んで喜んだ。彼女は疲れを見せることなく、フライト中ずっとこの男性とおしゃべりしていた。

Illustration – Shutterstock | Olena Yakobchuk

ほんの小さなちょっとしたことで喜びを分かち合っている2人の姿を見て、周りの乗客はその絆の深さに感動したことだろう。ある時には男性のサングラスを掛けたいとせがんだ彼女が「きっともう戻ってこないと思うよ」と言って男性を大笑いさせた。

飛行機を降りると、彼女はおじいさんのところへまっしぐらに走っていき彼を抱きしめた。そしてペイズリーは振り向くと「見て、私のお友達のトミーだよ」と言った。

この投稿がシェアされると、世界中からたくさんのメッセージが寄せられた。Facebookユーザーの1人は、「神様があなたを必要な場所に導いてくださったに違いありません!なんて特別なフライトでしょうか。ペイズリーの天使になってくれてありがとう」とコメントした。

ペイズリーを迎えにきたおじいさんは、目に涙を浮かべながらこの男性の思いやりに感謝した。男性はもう2度とこの少女に会うことはないと知りながらも、最高のフライトをありがとうとおじいさんにお礼を伝えた。彼はこの時、「天使のようなこの少女に出会わせるために、神様は今日私をポートランドに呼び寄せたのだろう」と気づいたという。

この心温まる物語は、「すべての出来事には理由がある」ということを証明してくれた。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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