習近平氏が「内部の反乱」に警鐘 四中全会を控え反対勢力を牽制か
中国共産党理論誌「求是」は2日、習近平総書記が昨年行った演説の内容を掲載した。習氏はこの演説で、「防止禍起蕭墻(内部から起こる災いを防ごう)」と強調した。前日の1日に政権樹立70周年の軍事パレードが行われたばかりだった。一部の専門家は、習近平氏が不安視する内部の反対勢力は習氏の地位を脅かしていると指摘した。今月に開催予定の四中全会を前に、同氏の強硬発言は反対勢力への警告だとみられる。
演説は習近平氏が昨年1月5日、党中央政治局委員や各省の高官に対して行ったものだ。習氏は、「百足の虫は死して僵れず(支持する者や加勢する者が多ければ、なかなか滅びない)」「まず内から消滅させてはじめて、徹底的に打ち負かすことができる」と党内の反対勢力に強い警告を発した。
米ラジオ・フリー・アジア(RFA)は9日、評論家・未普氏の評論記事を掲載した。同氏は、「求是」が習氏の1年以上前の発言を再び持ち出したことは「過去20カ月、習氏らが党内の権力闘争の激化を回避できなかったことを浮き彫りにした」との見方を示した。
関連記事
チベットで発生した大規模な土石流で多数の死者と行方不明者が出ている。法学者の袁紅氷氏は、中共による「略奪的な資源開発」がチベットの生態環境や災害リスクを悪化させていると批判
ネパールとチベット国境で発生した大規模土石流をめぐり、両国の情報公開に大きな差がみられる。中共は現場映像の削除や外国人記者の取材制限、「正能量」を強調する報道が指摘されている
中国の人権派弁護士、王夏紅氏が家族とともに台湾で庇護を求めた。シオン教会の弁護を担当したことで中共当局から圧力を受けており、台湾当局は一家4人に「人道的滞在」を認めた
約50日の間に3つの台風が浙江省玉環市付近に相次いで上陸し、中共海軍基地周辺を襲った。異例の進路や記録的な長寿命、上海の豪雨など、相次ぐ異常現象を追う
すでに熱帯低気圧にまで勢力を弱めていた台風18号ソウデルが再び台風の勢力に戻り、中国に3度目の上陸を果たした