(Illustration - Shutterstock)

外見でいじめられて2度自殺を図った小児科医の物語

ミシェル・グッドマン、37歳はインディアナ州インディアナポリス出身の小児科医である。映画ワンダー」の公開前にトリーチャー・コリンズ症候群についてフェースブックに投稿した。

その映画は、顔の奇形を特徴とする先天異常のトリーチャー・コリンズ症候群をかかえるオーガスト・プルマン、「オージー」が5年生になったときの物語である。これまで自宅学習をしていたオージーが私立中学に在籍して経験した葛藤を描いている。この映画は同じタイトルで2012年に発行された小説を元に制作された。グッドマンは自身がワンダーのオージーと同じトリーチャー・コリンズ症候群であると書いた。「その症候群では遺伝性の突然変異により、外耳、中耳骨、頬骨、そして下顎の発達異常を引き起こします」と彼は言った。

ジェネティックス・ホーム・リファレンスによると、その症候群は5万人に1人の割合で、特異的な遺伝子の突然変異によって引き起こされる。

グッドマンは皆と同じように「アイスホッケー、アイスクリーム、そしてけっこうウォーキング・デッドのマギー」好きと話した。しかし、グッドマンが若い頃はオージーと同じように苦しみを経験した。それは2度も自殺を試みようとする程のいじめの標的となったことを物語っている。

小児科医になって、子どもの治療を断られた経験も一度ある。その理由が「私の外見と話し方」だったと彼は言った。傷つく言葉を浴びせられて、グッドマンは「言葉は人を傷つけることができる」と言った。「顔面の奇形を持つ人々は普通の人と同じように扱われたい。尊重されたいし、愛されもしたい」と彼は加えて言った。彼は人々に「本を読み、自分もあなたの子どもも学んで、そして優しくなって」とも訴えた。グッドマンの投稿はその後、Facebookのラブ・ホワット・マターズ(Love What Matters)ページでシェアされ、すぐに1500件以上のコメントがつくほど皆を引き付けた。

©Facebook / Love What Matters 

グッドマンによって治療を受けた娘を持つある親は「グッドマン先生は数週間前に病院で私の娘を担当しました。この写真は娘が私に抱えられて床に座って先生に診てもらっているところのものです。彼女は病院にいるのが怖いし、シャイだからと先生が気遣ってくれたのです。彼は本当に立派な医師です」と投稿した。

別の親のコメントでは、「グッドマン先生!!!子供が入院しているときにいつでも部屋に来てくれて、息子の治療を見に来てくれるのを知りいつも安心しています!先生は常に私たち親の声に耳を傾けてくれ、ママが見過ごしている事はないかを考えてくれます」

マーティン・ルーサー・キング牧師はかつて、人々が「性格の中身で」判断するようになることを願っていると述べていました。確かに彼のその言葉は本当に真実であると思い知らされます!

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。
神韻芸術団2025年日本公演間近、全国42公演予定。伝統文化復興を目指す公演に観客の支持と絶賛の声が相次ぎ、チケットも記録的な売上を上げている。