万引きの知らせを受け、駆けつけたところで見たものとは…?
米国、セント・オールバンズ警察は、2015年12月のある日、地元のスーパーでの万引きの知らせを受けました。これが後に、14か月の赤ちゃんを救い出すこととなり、父親代わりとなり赤ん坊のお世話をすることになるとは、この時、誰も考えていませんでした。
写真に写っているフィリップ・バス氏と彼の仲間の警官が、万引き事件の知らせを受けたのは、2015年12月14日午前4時過ぎでした。
知らせを受けたスーパーに行くと、従業員が突然「店の中で問題が起きている」と告げてきたそうです。
店の中では、女性が泣きわめく赤ん坊と共にトイレに篭り、幼児に向かって叫んでいる声も聞くことができたのです。
バス氏と同僚が現場に立ち入ると、そこには中年の女性と泣いている14ヶ月の赤ちゃんがいました。
バス氏は「自分の子供たちのことを想うと、その赤ん坊が置かれている状況が想像もできませんでした」とABC7シカゴに語っています。
トイレの中には「ドラッグを行なったであろう明らかな兆候」と「たくさんのピル」が落ちていたそうです。
麻薬所持の容疑で女性はその場で逮捕されました。
また、その女性は赤ん坊の実の母親ではなかったのです。実母は南中部地域刑務所に投獄されてしました。そのため赤ん坊は他の誰かが世話をすることになり、最終的に容疑者の女性が世話をしていました。
このような経緯のために、赤ん坊は一旦警察署で預かることとなりました。そこでは警察官が、幼児用の食べ物とおむつなどを購入し、赤ん坊のお世話をしました。
3人の父であるバス氏は子守に慣れていたため、午前8時30分に児童保護サービスが警察署に到着するまで、いつも夜通しで赤ん坊のお世話をしたのです。
乳児の母親が投獄されると、乳児は最終的に里親に送られてしまいます。「それは本当に悲痛なことなんだ」とバス氏は語ります。
そして、この話がSNSに投稿されて以来、この活躍に多くの人から賞賛の声が上がりました
「この赤ちゃんには天使が必要で、神は彼を彼女に送ったんだろう」とコメントを残した人もいます。
また、「この父親らしい表情と、父親らしく赤ちゃんを抱きしめる様子、離乳食、おむつ、おもちゃは、この2人の愛と思いやり物語を語っているね」とのコメントもありました。
この警官たちの活躍は、私たちにつらい運命を背負ってきた赤ん坊への思いやりを示してくれました。本当の意味でのスーパーヒーローですね!
(大紀元日本ウェブ編集部)