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小人に出会った靴職人と欲ばりな仕立て屋

昔々、ある遠い国に貧しい靴職人が住んでいました。彼の背中には大きなこぶがありました。ある日、彼は靴を売りに遠くの町へと出かけました。帰り道、疲れてゆっくりとしか歩けず、まだ森を抜けきらないうちに日が暮れてしまいました。

「こんな暗がりのなかを歩いても、木にぶつかってケガをするだけだろう。たしかこの近くに穴のあいた大きな木があったはずだ。今夜はそこにもぐりこんで寝るしかないな。夜が明けたら急いで家に帰ればいいだろう。」

ほどなくその大きな木は見つかり、靴職人は穴のなかに入って深い眠りに落ちました。夜も深まったころ、靴職人は物音で目を覚ましました。外をのぞいてみると、まんまるいお月様が森を明るく照らし出しています。驚いたことに、そこではたくさんの小人が踊っていました。靴職人は怖くて動くこともできず、ただ風変わりな小人たちを眺めているだけでした。

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