米情報機関関係者は米メディアに対して、中国当局が留学生を利用して米研究機関や企業の機密情報を窃盗していると批判した(FREDERIC J. BROWN/AFP/Getty Images)

中国人留学生の産業スパイ活動 米当局者「共産党政権の使い捨て」

米連邦大陪審は1月24日、昨年米司法省にスパイ容疑で逮捕された中国人元留学生、紀超群(Ji Chaoqun、音訳)氏を起訴した。紀氏は2月1日米連邦裁判所に出廷した。米連邦検察当局によると、紀氏は中国情報機関のために働き、米国内の技術者や研究者を中国情報機関のスパイにするスカウト活動をしていた。

起訴状によると、米連邦捜査局(FBI)は、2015年当時イリノイ工科大学で電気工学を専攻していた紀氏が、中国情報機関の幹部宛てに送った「中間テストに関する問題」と題した電子メールを入手した。電子メールの内容は専攻科目のテストと関係のないものだった。紀氏は同電子メールのなかで、米国に住む台湾や中国出身の技術者ら8人の情報を書き込んだ。8人のうちの7人は国防事業の下請け企業での勤務経験がある。

昨年9月、米捜査当局は紀氏の「上司」にあたる中国情報部員を逮捕した。同部員は、中国国家安全部傘下組織、江蘇省国家安全庁に所属する工作員だ。

▶ 続きを読む
関連記事
神を選ぶか、党を選ぶか。中国では今も、多くのキリスト教徒がその二者択一を迫られている。今回も、共産党の管理下に入ることを拒む教会の礼拝に警官約60人が突入し、子供をを含む33人が連行された
トランプ氏が年内のトルコ・中国訪問を電撃表明。カタールから贈られた新大統領専用機を背に、世界の勢力図を揺るがす「大国外交」への野心を語った。9月の習近平氏訪米を控え、次なる一手は何か
中国・深圳の貿易展示会で、外国人を雇ったサクラ動員疑惑が浮上。数百人の出展者が返金を求めて抗議し、警察も出動
中国で広がる粛清の嵐、習近平の身内や浙江派も調査の標的に。SNSまで調べる異常な忠誠審査と、サインを拒み自己保身に走る中共官僚の闇
中国で医療事故で生後5か月の娘を亡くした遺族が警察署に居座り抗議。全国から支援者が駆けつけ、一つの家族の訴えが大きな広がりを見せている