携帯電話のナビゲーションステムを使用して、台湾へ友好的なメッセージを送った日本人シティランナーの活動に注目が集まっている。台湾現地メディアにも取り上げられた。
兵庫県神戸市西宮の小学校教師・志水直樹さん(30)は2015年3月から、移動記録が残る携帯電話のGPS機能を使い、シティランを通じて現地にいる人が笑顔になれるようなメッセージを描いている。志水さん自身、小学校2年生の時に阪神淡路大震災を経験した。東日本大震災ではボランティアで現地小学生に勉強を教えていた。
「GPS-Run for SMILE」と名付けた志水さんのプロジェクトは、東北震災の被災地への応援メッセージを含め、これまでに国内で26県を走破。この5月初め、初めての海外ランで台湾の台北市と、2月に震度6(現地指数)の大地震に見舞われた花蓮市を走った。
志水さんは台北市で「日本LOVE台湾」(LOVEは記号のハート)、花蓮市では「花蓮加油」(加油は頑張れの意)のメッセージを送った。同プロジェクトによると、台湾全土ではテレビ報道を含め18メディアに取り上げられたという。
志水さんは自身のSNSで台湾ランへの思いをつづっている。「今年の2月に震災で大きな被害を受けた花蓮市へ。東日本大震災の時に200億円もの義援金他、応援メッセージの数々、台湾の方々から日本が受けたご恩は忘れません。自分のGPS-Runがこれからも日本と台湾の関係を繋ぐ一助になれば光栄です!」
同プロジェクトのFacebookは、緑の深い山々など景観の美しい花蓮の風景や台北の小籠包の店舗、現地学生たちとの写真を掲載し、台湾の魅力を紹介した。
(編集・甲斐天海)
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