万里の長城に使用されたモルタルは石灰だけ使用したモルタルよりも強度が強く、耐水性があり、歴史上最も優れた技術の一つだという(FREDERIC J. BROWN/AFP/Getty Images)
温故知新

忘れ去られていた技術 千年経っても万里の長城が崩れない理由

最新の研究によると、現在のアジア人が主食の一つとしているもち米は、中国古代において強度の非常に強い工業モルタルとして使われていたことがわかった。またこの種類のモルタルは、現存している古代建築を修繕する上で最適な材料であるという。

中国経済ネットの報道によると、中国の科学者Bingjian Zhang教授ら研究グループは、1500年前の古代中国の建設物の施工にもち米のスープ(お粥)と通常使うモルタル(※)を混ぜ合わせた強度の非常に強い「もち米モルタル」が使われていたことを発見した。これは通常使うモルタルの成分と高温まで加熱した石灰を水の中にいれることで出来上がる「石灰岩」になるという。

もち米が建築物の修繕に役立つことを確かめるため、研究者グループは石灰モルタルにさまざまな比率でもち米を加え、その性能を伝統的な石灰モルタルと比べてみた。その結果、もち米スープを加えた石灰モルタルの性質はより安定しており、機械強度も強く、ほかの物質と混ぜたときの安定性もより強かった。これらの特徴から、古代の石造建築物を修繕する上でもち米は適切な材料であることが判明したという。

▶ 続きを読む
関連記事
栃木県日光東照宮の境内および日光東照宮美術館で、「第4回日本宝樹展(春季)」が開催されている。会期は5月9日から14日までの6日間。日本の伝統文化である盆栽と日光東照宮の荘厳な空間が融合する展示会となっている。11日、会場にはジョージ・グラス駐日米国大使も夫妻で訪れた
黒ごまは心臓や骨、腸の健康を支える栄養が詰まった食材です。古くから長寿の滋養食として親しまれてきた黒ごまの力を紹介します。
糖尿病予防で気をつけたいのは、甘いものだけではありません。ご飯やパン、麺類などの主食も、体内で糖に変わります。毎日の食事バランスを見直すことが、血糖値対策の第一歩
「年を取ると役目を終える」と考えられてきた胸腺。しかし最新研究で、この小さな臓器が寿命や免疫、がん治療の効果に深く関わる可能性が見えてきました。健康寿命を左右する驚きの新常識を解説します。
富士フイルムグループの富士フイルム富山化学は、日本国内で初めて、半月板損傷を対象とした再生医療等製品「セイビスカス®注」の製造販売承認を取得した。