万里の長城に使用されたモルタルは石灰だけ使用したモルタルよりも強度が強く、耐水性があり、歴史上最も優れた技術の一つだという(FREDERIC J. BROWN/AFP/Getty Images)
温故知新

忘れ去られていた技術 千年経っても万里の長城が崩れない理由

最新の研究によると、現在のアジア人が主食の一つとしているもち米は、中国古代において強度の非常に強い工業モルタルとして使われていたことがわかった。またこの種類のモルタルは、現存している古代建築を修繕する上で最適な材料であるという。

中国経済ネットの報道によると、中国の科学者Bingjian Zhang教授ら研究グループは、1500年前の古代中国の建設物の施工にもち米のスープ(お粥)と通常使うモルタル(※)を混ぜ合わせた強度の非常に強い「もち米モルタル」が使われていたことを発見した。これは通常使うモルタルの成分と高温まで加熱した石灰を水の中にいれることで出来上がる「石灰岩」になるという。

もち米が建築物の修繕に役立つことを確かめるため、研究者グループは石灰モルタルにさまざまな比率でもち米を加え、その性能を伝統的な石灰モルタルと比べてみた。その結果、もち米スープを加えた石灰モルタルの性質はより安定しており、機械強度も強く、ほかの物質と混ぜたときの安定性もより強かった。これらの特徴から、古代の石造建築物を修繕する上でもち米は適切な材料であることが判明したという。

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