【エッセイ】日本の朝餉
日本の朝餉で、一番に想い起されるのはアサリの味噌汁から立ち昇る暖かい湯気とその風味だろう。
ワカメの味噌汁からも同じく一種郷愁のようなものを感じるが、これは何故なのだろうか?
私の地元である関東のみならず、日本全国には縄文時代の遺跡が数多くあり、そこには貝塚なる物が存在する。遠い祖先が貝を貴重なタンパク源としていた事が伺える。
関西では、島根県にある宍道湖のシジミが有名だ。この地方は、日本海を隔てるとすぐ中国大陸が現れてくるため、海外の国々と古くから交易や文化交流のあった土地である。
東京は一昔前には江戸と呼ばれ、米ペリー提督が浦賀に来てから日本の運命が劇的に変わった。それからというもの日本人が血の滲む様な想いをして欧米の文化を吸収し、日本人らしくアレンジしてきたのは周知の事実だ。
近年アサリなどの貝類を飯に炊き込んだ深川飯が脚光を浴びるようになったが、これもどこか海に将来を託す、沖縄の「ニライカナイ」的な思想が日本人の遺伝子の中に根付いているからではなかろうか。
(武蔵)
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