中国メディア、異例にも江沢民を名指し 中紀委の腐敗幹部批判報道で

中国共産党中央紀律検査委員会(中紀委)機関紙「中国紀検監察報」は5月20日、汚職腐敗官僚の「政治的な質的変化、経済的貪婪、生活の腐敗と乱れ、横柄な態度」の4つの特徴を批判する記事を掲載した。

5月22日、中国メディアの「易天富基金網」は同記事について報道し、文章の最初の部分に「一部の報道で、中紀委が「変、貪、腐、横」を批判した記事は前党首江沢民に対するものだ」と記した。

国内メディアとして、江沢民前党首だと直接名指し、中紀委の評論記事が江沢民に対するものだと報道したのは非常に異例だ。

「易天富基金網」は専門ニュースサイトではない。同サイトの紹介には「中国で最も専門的な基金サイト」と記されている。同サイトによると、サイトのユーザーは100万人以上で、毎日約10万人以上の登録ユーザーと約30万人のIP訪問者が同サイトを閲覧している。毎日のサイト閲覧回数は総合的に100万回以上である。

大紀元中国語電子版は、22日午前2時34分に『中紀委 腐敗官員4つの特徴を批判、習と王は誰に吠えているのか?』と題した記事を掲載した。

同日午前8時8分に、「易天富基金網」は『中紀委機関紙 腐敗官員4つの特徴を批判』と題とした記事を発表。

両記事を比較すると、「易天富基金網」は大紀元の記事内容の中で5か所の「中共(中国共産党)」、計10文字を削除した以外、文章の最初の2段の内容は全く同じだ。大紀元の記事をほぼそのまま引用していた。

現在同記事は削除されている。ただ検索エンジン、グーグルで「中紀委機関報批腐敗官員四大特点」との中国語のタイトルをいれて検索すると、同記事タイトルと「易天富基金網」のURLの下に、「江沢民」を含む記事内容の一部が反映されている。

(翻訳編集・張哲)

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