中国伝統文化百景(10)

伝説上の最初の帝王―伏羲

伏羲(伏義、伏儀という表記もある。前3350年?~前3040年?)は、古代中国の伝説と神話に登場する神、または伝説上の帝王である。伏羲は風姓、別名に宓羲、包犠、庖犠、伏戯などがある。伏羲に関してはさまざまな説があるが、「三皇」の一人に挙げられ、中華民族の人文の始祖と崇拝されることにほぼ異論はないようである。

『史記』三皇本紀によれば、伏羲氏は風姓であり、燧人氏に代わって、天位をついで王となった。母を華胥といった。華胥は雷沢(雷沢の場所に関しては、山東省や山西省などの説があるが、甘粛省にある説がもっとも有力と思われる)で神人の足跡を踏んで、伏羲を成紀(甘粛省)で生んだ。伏羲は蛇身人首で、聖徳があった。

伏羲は仰いでは天象を観察し、俯しては地法を観察し、あまねく鳥獣の模様と地の形勢を見きわめ、近くは自身を参考にし、遠くは物事を参考にして、はじめて「八卦」を画し、かくして神明の徳に通じ、万物をその本質に適合しておさめた。

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