発酵食品 情緒安定に効果
【大紀元日本8月6日】ヨーグルトや漬物などの発酵食品に、不安や緊張を緩和する効果があることが最新の研究で明らかになった。ウィリアム・アンド・メアリー(William & Mary)研究機構によると、不安を感じやすい大学生はヨーグルトやピクルス、浅漬けなどの発酵食品を好む傾向にあり、発酵食品を普段からよく食べている大学生は付き合いの場において不安を感じることがあまりないという。6月20日、「USAトゥディ」が伝えた。
この研究により、発酵食品に含まれる細菌が、不安や緊張を抑制する効果のあるGABAという神経伝達物質を体内で生成することが発見された。これはつまり、発酵食品に多量に含まれている有益な細菌が腸内で繁殖し、腸内環境を整えることによって、不安や緊張を緩和する効果をもたらしている、と言い換えることができる。研究者たちは「腸内の微生物が脳の働きに影響していることは明らかであり、これは非常に素晴らしい発見だ」とコメントしている。
研究結果を検証するため、700人の大学生を対象に飲食と精神状態の関係について追跡調査を行った。その結果、この理論が正しいことが確認されたが、注意すべき点がある。すべての発酵食品に有益な細菌が存在しているわけではないため、食品ラベルに「活性菌含有」(Live Cultures)と明記されているかどうかが判断のポイントとなる、という点だ。
関連記事
古くから「神聖な薬草」と呼ばれてきたホーリーバジル。ストレス緩和から美容、生活習慣ケアまで、最新研究が明かす九つの実力をわかりやすく解説。毎日の健康習慣に役立つ一記事です。
世界の健康食物ランキングで、アーモンドが首位に。さらにラード(豚の脂)もトップ10入りし、健康常識の見直しを促す結果となった
現代科学と中医学の知恵をつなぎ、ポリフェノールが炎症や老化にどう働くのかをわかりやすく解説。お茶や果物が「巡り」を整える理由が腑に落ちる一読の価値ある内容です。
にんにくは血圧やコレステロールの改善、血管の柔軟性維持、免疫力アップに役立つことが研究で判明。がん予防に関する報告も。効果的な量や注意点まで、専門家の見解とともに紹介します。
「忘れられたビタミン」と呼ばれるリボフラビン(B2)は、片頭痛から視力、貧血、神経の健康まで幅広く関わる重要な栄養素です。最新研究では、片頭痛の頻度を下げ、炎症や酸化ストレスの改善にも役立つ可能性が示されています。