宰相の腹の中は、船に竿をさせるほど大きい
【大紀元日本5月29日】中国のことわざに度量のある人物のたとえとして、「宰相肚里能撑船(宰相の腹の中は船に竿をさせるほど大きい。つまり度量が大きい)」という言葉がある。求められるリーダーとは、的確な指導力と行動力、広大な忍耐力と寛容な心を兼ね備えた人物であろう。それは、古代から現代に至るまで変わらないものだ。
中国の宋の時代、3人の皇帝に仕えた富弼(ふひつ)という宰相がいた。彼は若い頃から度量が広く、寛容であったと記録にある。『宋史』によると、彼は「質素で礼儀正しく、他人に話す時は、たとえ相手が自分より若く社会的地位が低くても、同様に相手を尊重して話した。彼の容貌には落ち着きがあり、恭しく、滅多に怒らなかった。彼の天性は善良で、邪悪を嫌った」
富弼は他人から罵られても、その罵声は彼の耳に届かなかった。まるで、彼には悪口が聞こえないかのようだった。ある日、隣にいた彼の知人が言った。「あの男は、君を罵っているぞ」。富弼は言った。「たぶん、他の人を罵っているのだろう」。知人は再び、富弼に言った。「あの男は、君の名前を叫んでいるじゃないか」
関連記事
握力、安静時心拍数、ウエスト身長比。長寿や健康寿命の手がかりになる5つの指標と、改善のヒントを紹介します
燃える町から父を背負い、息子を連れて逃れる英雄の姿に、古代ローマ人が大切にした責任、冷静さ、勇気を見つめます。
60代の中医師が実践する、体も心も軽くなる「老けない生き方」とは?五色を意識した朝食や下半身を鍛える「宇宙散歩ラン」、仕事や付き合いを削ぎ落とす暮らしの引き算。60歳を過ぎてから人生を最高に楽しむための食事・運動・メンタル術を明かします。
帰っても落ち着かない、なんとなく居心地が悪い。そんな家を「ただいま」と言いたくなる場所に変えるには、高いお金も特別なセンスも必要ありません。今日からできる6つのシンプルな方法を紹介します
千年の歴史を支えてきた宣紙。過酷な水火や鍛錬を経て生まれる一枚の紙が、いかにして筆墨を受け止め、文脈を後世へ紡ぐのか。無言の紙漉き工程から天地の理や生命の在り方を読み解く、静謐で深い思索に満ちた一編