中国減速が本格化 2012年「極めて複雑で挑戦的」
【大紀元日本1月18日】中国経済成長の減速が本格化している。国家統計局の17日の発表によると、2011年第4四半期(10~12月期)の国内総生産(GDP)成長率は8.9%で、4四半期連続で鈍化した。また、2011年通年のGDP成長率は前年の10.4%から9.2%に低下し、1桁成長に止まった。この減速傾向は2012年でさらに顕著になると市場はみている。
17日に発表されたデータでは、2011年のGDP成長率は第1四半期の9.7%に続き、第2四半期の9.5%、第3四半期の9、1%、そして今回発表された8.9%と、減速傾向が明らかに示された。
2012年の中国経済の成長率について、中国国務院発展研究センターは8.5%と予測しているに対し、市場では7%近くまで落ち込むとの見方が大勢である。
関連記事
深圳の2億元評価のゴルフ別荘が6673万元で競売にかけられたが、8回目の競売でも入札者は現れず流札となり、中国不動産市場の冷え込みを象徴する出来事としてネットの注目を集めている
米国駐武漢総領事館が年収8万元超の清掃員を募集し、中国SNSで大きな話題に。小卒以上・英語初級で応募可能な明確条件は、中国企業の低賃金・不透明求人と対照的で、外資と内資の待遇格差への不満も噴出している
世界鉄鋼協会は、中国の鉄鋼業で長年の課題である過剰生産が一段と深刻化していると指摘した。背景には、生産削減が地方経済や雇用に打撃を与える構造的問題がある。
中国の鉄鋼業は不動産不況やインフラ投資減速により縮小傾向。2025年までに鉄鋼輸出が5割減少すると指摘している
中共が誇示してきた「一帯一路」は行き詰まりを見せており、世界の少なくとも14か国で労働者への賃金未払いが発生していると指摘されている。