黄海軍事演習終了 北砲撃が強化した日米韓同盟 北京、「内憂外患」逼迫
【大紀元日本12月2日】北朝鮮による韓国・延坪島(ヨンピョンド)砲撃への米韓の対抗として朝鮮半島西方の黄海で行われていた、米韓合同軍事演習が1日、終了した。演習期間中、北朝鮮は「最も先進的な」核融合技術の保有を再び宣言するなど激しく反発していたものの、米韓は強硬な態度を崩さず、北朝鮮側からの新たな挑発行為もなかった。合同参謀本部関係者は演習について「挑発に対し、両軍が即時、強力に対応する姿を明示することができた」と成果を強調し、年内にも追加の合同演習を行う方向で協議していることを明らかにした。
一方、米軍参加の黄海軍事演習に以前から強硬な抗議姿勢を採っていた北京政権は、今回の合同軍事演習での米空母の黄海入りを事実上容認した。米韓合同軍事演習が始まった11月28日、北朝鮮への影響力を駆使して金氏政権に圧力を掛けると期待された中国は、北朝鮮の問題を巡る6カ国協議の首席代表会合の緊急開催を提案した。
「緊急会見で重要情報を発表」として中国外務省は前日に急きょ通知。北朝鮮への支持態度を取りながら日米韓に緊張緩和への努力を誇示する中国外交の「苦肉の策」が見透かされたかのように、北京で12月に6カ国協議を開催する中国の提案に、日米韓とも否定的態度を表明した。朝鮮半島を舞台とした今回の米中の突き合わせは、軍事・外交において、北京の敗北だと中国問題専門家は見解する。
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