【大紀元日本9月24日】香港の女児(3)がメラミン含有の「伊利」牛乳の飲用によって、腎臓結石を発症したことが明らかになり、各社乳製品からメラミンの検出が相次いだ。あるメディア関係者が検査測定センターに委託した乳製品の中で、黒竜江省の製品で「ネッスル」ブランドの粉ミルクからメラミンを検出した。食物安全センターでも「ネッスル」ブランドが飲食関係業務用の牛乳からメラミンを検出した。
これを受けて、9月22日、香港の多くの大型スーパーマーケットおよび食品販売チェーン店や薬局がが「ネッスル」ブランドの複数商品の販売中止および回収を発表し、顧客からの返品も受け入れると明らかにした。情報筋によると、香港政府は、メラミン含有乳製品類商品の輸入を禁止するなど規制を設定するように緊急立法を制定する可能性が高まったという。
一方、衛生予防センターによると22日までに、乳製品を飲食した市民12人が病院で検査と治療を求めた。また、200近くの問い合わせが病院に殺到し、そのうちの6人は腎臓疾患の症候が現れたという。
*「ネッスル」ブランド、6種類の粉ミルク販売中止
大型スーパーマーケット「恵康」および「万寧」は、黒竜江省で製造される「ネッスル」ブランドの6種類粉ミルクの販売を中止することを明らかにした。
食物安全センターでは、「ネッスル」ブランドの1リットル包装飲食業務用ミルクより、1・4%のメラミンを検出したことから、業界に対して同製品の販売中止および製品回収を呼び掛けた。センターのスポークマンは、今回の検出量は低く、一般の状況下では健康に与える影響はないが、乳幼児は不適だと示した。
また、今回は「ネッスル」の65の乳製品を対象に検査したが、上述飲食業務用を除き、他のサンプルからメラミンは検出しなかったという。
香港で大陸製造の「ネッスル」ブランドのインスタント・コーヒー
香港で大陸製造の「ネッスル」ブランドのコーヒー
*外国ブランド製品なら安全か
お母さんになって3か月の香港市民梁さんは、有毒粉ミルク事件を知ってから、赤ちゃんに母乳を与える時期を3カ月から6カ月まで延ばした。梁さんは「香港政府は監督・検査方面において、大陸よりしっかりしているが、大陸の有毒食品は香港に流入しない保証はないから、赤ちゃんにとって母乳がもっとも安全だ」と示した。
梁さんは、検査測定をパスしている日本「雪印」ブランドの粉ミルクを使用していが、実際、多くの母親は、製品は日本で製造されるが、製造工程或いは使用する原料が大陸のものでないという保証はないと懸念している。
*香港政府、乳製品に法規制
香港政府は早急に輸入乳製品への規制法律を制定する方向の情報に対して、立法会食物安全および環境衛生事務委員会前副主席の李華明氏は歓迎の意を示した。李氏は、当局は大陸製造の乳製品を香港への輸出を即時に禁止し、徹底的に検査を行うべきだと示した。さらに、問題になった乳製品を飲食した子供たちに対して無料検査を提供すべきだと提案した。
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