迫害停止の要求期日まであと6日間、「グローバル人権聖火リレー」計画示す=法輪功迫害真相

【大紀元日本8月2日】「北京五輪開催一年前に当たる今年8月8日までに、法輪功への迫害を停止するよう要求する」―その期日まで一週間を切った今月2日、法輪功(FalunGong=ファールンゴン)の迫害真相調査団(CIPFG)アジア支部の安東幹副団長(44)は、東京・文京区で記者会見を行い、再度、中国政府に対し停止を呼びかけ、9日から展開される「グローバル人権聖火リレー」の計画を説明した。安東副団長は人権聖火リレーの趣旨を強調し、「私たちの目的は、オリンピックボイコットではなく、五輪開催までに何とか迫害をやめさせたい、平和の地でオリンピックを開催してほしいということです」と訴えた。

あいさつする安東副団長(大紀元)

安東副団長によると、昨年7月にカナダの有識者二人の独立調査員により、中国で弾圧されている法輪功学習者を狙った臓器狩りが行われているという告発は事実であることを証明する報告書が出され、同年12月にその報告を受けて、全世界の有識者300人からなる「法輪功迫害真相調査連盟」が結成された。

本年6月、報告書を作成した2人のカナダ人調査員と同調査団は、共同声明を発表し、中国政府に対し、北京五輪開催一年前に当たる本年8月8日までに、法輪功への迫害を停止するよう要求しました。もし、その期日までに中国政府から何の回答もなければ「グローバル人権聖火リレー」をはじめとするボイコット運動を開始すると警告した。

中国政府に出した要求期限まで後6日間を残すだけとなったこの日、同調査連盟アジア調査団の加盟国である、台湾、日本、韓国、香港、マレーシアにおいて同時に記者会見を行い、残された6日間で、法輪功への迫害を停止するよう、中国政府に対して再度、強く要求した。

安東副団長は「人道に反する罪を犯しながら、オリンピックを同時に行うことは、決して許されません!」と訴え、「人権の聖火をつなぎ、血まみれの北京五輪にノーと言おう!」をスローガンに、鉄条網で描いた中国大陸の真ん中に、人権の聖火が灯るロゴマークを紹介した。

「グローバル人権聖火リレー」のロゴマーク(大紀元)

人権聖火リレーのルートも示され、9日にギリシャで点火した後、10月まで欧州、その後12月まで大洋州、アフリカと中東は来年1月、その後3月まで北米と南米を巡り、アジアは4月から6月、ゴールは香港。日本に聖火が来るのは来年5月で、現在のところ、大阪など5都市を予定している。

「グローバル人権聖火リレー」のルート(大紀元)

中国で起きている法輪功学習者を狙った臓器狩りを解説するビデオが上映された後、団員あいさつとして、世界宗教連合会・代表役員の中井日冠氏が、世界平和を協議する同連合会としても、中国の法輪功問題に注目しているとした。

あいさつする団員の中井氏

また、団員の石橋良三氏からメッセージが届けられ、「世界中がこの勇気ある人権聖火リレーの成功を祈り、願いつつ見守っている」とし、「正義は必ず勝利する」と結んだ。

支持者の一人として、当日初めて記者会見に参加した会社員の佐藤さんは、大紀元時報の報道から、迫害を始めた江沢民前政権が弾圧に使った費用は国家予算にも影響を及ぼすほどの莫大な金額に上ることで、中国共産党上層部が法輪功問題の始末について水面下で激烈な抗争が起きている事実に驚愕した体験を語り、国際社会は「商業的利益か、人権か、この二つの選択に迫られている」と指摘し、同調査団の迫害停止運動に賛同を示した。

同調査団事務局によると、支援者から同調査団宛にメールが届けられ、「中国共産党は、我々日本人が昔から尊敬して止まない真正な中国人の文化や魂を抹殺し、迫害してきた悪魔的な政権です。私なりに可能なあるゆる仕方で応援しておりますので、頑張って下さい」と激励のメッセージが寄せられた。

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