【北京の街角から】狗不理包子

【大紀元日本10月6日】北京の街を歩いていると、ときどき「狗不理包子」という、一風変わった屋号の店を見かける。素直に読めば、「犬も相手にしない肉まん」ということで、いかにもまずそうである。

この肉まん屋、実は、150年の歴史を持つ天津生まれの老舗である。創業者の高貴友は幼名を「狗子」(犬ころ)と言った。狗子は肉まん(包子)作りに忙しく、誰に話しかけられても相手にしなかった(不理)ことから、人々は次第に、彼の作る肉まんを「誰のことも相手にしない狗子が作った肉まん」(狗不理包子)と呼ぶようになった。

ただ、愛想は悪くても味は天下一品で、西太后にも献上したことのある代物である。西太后が、「山中の獣、雲中の雁、陸地の牛羊や海の幸は、どれも狗不理包子に及ばない」と言って褒め称えたことから、人気はさらに上がり、店は大繁盛した。今では「狗不理包子を食べずして、天津に来たと思うな」と言われるほどで、中国の多くの有名人のほか、田中角栄も食べたことがあるそうだ。

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