胡錦涛総書記の同窓生・張孟業氏が語る、法輪功弾圧

【大紀元日本3月4日】張孟業氏は、現中国共産党総書記・胡錦涛氏の同窓生だが、中国で酷い迫害を受けていた。張氏は昨年11月、友人の協力により中国を脱した。肝硬変で瀕死の状態であった同氏は法輪功を修煉したことで病魔から脱することができたが、中共の残酷な監禁と拷問を受けた。大紀元時報記者が取材した際、自由を得た同氏の体は虚弱に見えたが、強靱な精神に満ち、語り口はしっかりしたものだった。

同氏は、監禁されて虐待を受けた惨めな経験を回想すると同時に、今も中国大陸で法輪功修煉者がさまざまな残酷な拷問と迫害を受けているという事実に言及した。中国共産党(中共)の法輪功に対する不法な迫害と嘘を暴露し、世界各国政府と国民に呼びかけ、現中国の劣悪な人権状況に共に関心をもってもらい、迫害停止への声援を期待すると述べた。

また内部闘争でますます政治状況が難しくなる胡錦涛氏が「天は中共を滅する」という時代の流れを認識し、法輪功に対する迫害を徹底的に終息し、天意に従い中共を脱退することが胡氏に残された唯一の救いの道だと指摘した。以下は張氏との一問一答。

記者:張さん、こんにちは。法輪功は中国で迫害を受けていますが、胡錦涛総書記の同窓生のあなたがこれを免れることができなかったとは…。中国での経歴と感想はどのようなものですか?

「法輪功を修煉する前、私は肝硬変のため良いという薬は10年間余り使用し、 10を超える気功も試してみましたが治るどころか肝硬変がますますひどくなり医者から死の宣告を受けました。絶望していた時、法輪功に出逢い、8ヶ月間熱心に修煉すると病気が完全に好転し、友人達が皆感嘆しました。さらに不思議なことに、私が強制労働収容所の期間中に迫害を受けてから、無理な刑期延長に抗議するために 47日間断食しました。最後の 28日間は飲まず食わずで歩くことさえ大儀でしたが、命を失わなかっただけでなく肝臓病が再発することもありませんでした。肝臓病は、一種の贅沢病で美味しい物を食べてゆっくりと休み、薬を飲むと良くなるというのですが、私はここ2年以上、極めて劣悪な環境の中でも耐えて来ました」。「このように優れた功法が残酷な弾圧に遭っているのです。2000年2月、江沢民は広東省で「法輪功に対する弾圧が不足している」と批判し、直接広東で陣頭指揮を執りました。江沢民と羅幹の圧力で広東省でも法輪功修煉者たちを強制労働に収容しましたが、その中に私がいました。当局は、「総書記の同窓生だからといって例外ではない。誰が例外だといえるのか?」と言いました。ここ数年、中共の残酷な弾圧によって、大陸で死亡した法輪功学習者の数は2,000人を超しています。不法監禁, 強制労働で残酷な拷問を受けた事例は数え切れないほどです」

記者:あなたは法輪功の真相を知らせようと請願のために北京に行き、検察院に腐敗した役人たちを公開告発し、胡総書記にも手紙を何回も送ったと伺いました。結果はどうでしたか?このようにしたことには、何の意義がありましたか?

「 1999年11月、私たち夫婦は北京に請願に行きました。中央に上申しましたが、このために却って広州第一強制労働収容所で2年以上収監されました。毎日10時間以上、重労働に苦しみ常にさまざまな侮辱と虐待を受けました。一度、煉功をしたとして殴られた後、大きな木に三日間縛り付けられ心身共に傷つきました。2002年 2月10日、ハンストで釈放された時には165cmの身長に体重がわずか 35kgでした。帰宅後、私はずっと胡錦涛と清華大同窓生に手紙を送りましたが、2002年 5月再び拉致され、広州黄埔区の『法制教育学校』で不法な洗脳を受けました。ハンストで迫害に抗議すると、悪らつな警官たちが私を椅子に縛り、強制的に塩水と唐辛子水を注入しました。さまざまな虐待にあって精神的に苦しみ、身体は常に傷だらけで、一年間は殴られた後遺症で座って風呂に入ることさえできませんでした」。「また、両手両脚を縛られ、後ろ手の状態で頭を便器の水の中に入れられるのです。窒息しそうになると出され、一息つくとまた入れられる。何回も繰り返され死にそうになりました。釈放後、胡錦涛にまた書簡を送り、広州市の検察に違法な役人を申し立て、それらの資料をウェブ・サイトに記載すると公安たちは二回も私を逮捕しに来ましたが果たせず、その後ずっと私を追跡し監視しました」

「現国家主席である胡錦涛の同窓でもう還暦の過ぎた私がこんな非人間的な待遇を受けたのです。その他の法輪功修煉者たちがどんな野蛮な迫害に遭っているのか容易に見当がつきます。人間性を抹殺する罪悪と, 信念と正義を失わせる、このような極悪非道な虐殺は、必ず皆が直ちに制止しなければならないと思います。しっかりやる人が一人でも増えれば、希望が一つずつ多くなると思います。事実ここ数年、法輪功修煉者たちが倦まず弛まず道をはずしてこなかったため、法輪功は消滅せず、却って盛んになりました」

記者:海外では胡錦涛氏に対する見解がまちまちです。同窓生のあなたは彼をどのように評価しますか?

「一人の人物に対する評価は歴史が下すでしょう。大学の同窓生としては、胡錦涛は大学在学中、成績優秀で、同窓には優しかった。若い頃は朴訥でした」

記者:現在人々は、法輪功の問題に関して胡錦涛と江沢民を区別しています。即ち、胡錦涛には機会を与え、江沢民には法による制裁を、というのはなぜでしょうか?

「法輪功の問題に関し、江沢民と胡錦涛とでは確かに区別があります。江沢民は法輪功弾圧の元凶として借金が山積しているようです。中共常務委員会の法輪功討論会で胡錦涛は弾圧に反対しました。1995年、私は胡錦涛夫婦が煉功して身体を改善するよう願い、手紙とともに『転法輪』も送りました。婦人は後で返信に感謝の意を伝えました。彼らが参加した清華同窓会で、私は法輪功を煉功して起死回生した経歴を紹介しました。胡錦涛は法輪功に一定の理解があり、借金はありません。恨みには始まりがあり、借金は負った人がいるのです。江沢民と中共がお互いに利用して 真善忍を信仰する法輪功修煉者たちを虐殺しました。その罪悪は許しがたいものです」。

記者:胡錦涛総書記は法輪功に対する誤った政治的決定を覆すことができるのか?あなたはどう思いますか?

「法輪功の問題は現在中国のすべての問題の根本として, 中国人権状況の典型的なものです。法輪功に対する迫害を直ちに中止することができるか否かは、中共が憲法と人権尊重をはっきりと行うかの試金石です。しかし、事実上独裁の暴政を統治基盤とする政権には到底無理な相談です。実は法輪功は誤った政治判断を直すよう願っているのではありません。天が中共を滅亡させようとしており、中共も法輪功に対する誤った判断を修正する資格がないのです。法輪功修煉者たちが真相を知らせる目的は、真相の判断がつかない世人たちが悪にそそのかされてその報いを受ける事がないようにするためです。法輪功が胡錦涛に与えるのは個人の選択の機会であって、もし彼が今日迫害を終わらせたら、自分の未来を選択したのです」

記者:胡錦涛氏は現在、江氏残党との後継争い、官僚の腐敗、貧富の拡がり、脱党ブームと困難な政治状況に陥っています。彼に活路はあるのでしょうか?

「現在、彼は袋小路におり、一見して活路はないようです。もし彼自身が助かりたければ、勇気をもって考え方と観念を180度転換しなくてはなりません。無神論を捨て、時代の潮流を読み、法輪功の弾圧を収束させるのです。天意に従って中共を脱退するのです。これが、唯一彼が救われる道です。時は人を待ってくれません。機会を逃さないようにと願っています」。

記者:あなたは現在どのような境遇なのでしょうか?これからどうするおつもりですか?

「中国を脱出した後、現在は国連に身柄保護を申請しました。私は自分が得た自由と発言権を行使して、法輪功に対する中共の不法な迫害と世の人々を欺く嘘を暴露します。世界各国政府と国民に、中共の劣悪な人権状況に対して共に関心を持ってもらい、その迫害停止に声援してくれるよう訴えるつもりです」。

(記者・林海欣)
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