中国の安値攻勢で30年ぶりの危機 EU 化学品緊急輸入制限へ
高エネルギーコスト、世界的な需要の低迷、そして中国を中心とするアジアからの安価な製品の流入という多重の試練に直面し、ヨーロッパの化学産業が過去30年で最大の生存危機に陥っている。
ロイター通信が9月10日に消息筋の話として伝えたところによると、フランス、ドイツ、イタリアなどのEU主要国は、数週間以内にEUに対して極めて異例となる「セーフガード(緊急輸入制限措置)」の発動を働きかける方針だ。特定の化学品やプラスチック製品を対象に、輸入枠および関税制限を課す構えである。
現在、EUで発効している150件余りの貿易防衛措置の多くは、特定国や特定製品を狙った「アンチ・ダンピング関税」や「相殺関税」である。しかし、今回検討している「セーフガード」は適用範囲がより広く、一旦実施すればすべての貿易パートナーに対して一律の輸入枠を設定し、枠を超えた分には関税を課すことになる。EUと自由貿易協定(FTA)を締結している国も例外ではない。
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