2025年11月18日、ホワイトハウスのイーストルームで開かれた晩餐会で、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と握手するトランプ米大統領(Brendan Smialowski/AFP via Getty Images)

米国とサウジアラビア 数百億ドル規模の原子力協定を締結 期間は30年

米エネルギー省は7月22日、米国とサウジアラビアが30年間にわたる民生用原子力協力協定(「123協定」)に正式に署名したと発表した。同協定は数百億ドル規模と見積もられ、サウジアラビアが米国の技術を用いて原子炉を建設し、ウラン濃縮を行うことを認めるもので、サウジアラビアの原子力インフラ整備において米企業が中核的な役割を果たすようにし、中国やロシアなどの競合相手を排除することを狙いとしている。

クリス・ライト米エネルギー長官と、サウジアラビアのアブドルアジズ・ビン・サルマン・エネルギー相が、同条約および二国間の保障措置協定に共同で署名した。

新協定の重要な条項の一つは、米国とサウジアラビアの共同研究によって必要と判断された場合、米企業がサウジアラビア国内にウラン濃縮施設を建設すると定めている。さらに同協定は、サウジアラビアがウランを濃縮し、核廃棄物を再処理することも認めている。この二つはいずれも核兵器製造につながり得る経路である。これに対し、アラブ首長国連邦(UAE)は2009年に米国と同種の協定を結んだ際、この二つの権利を放棄することに明確に同意していた。

▶ 続きを読む
関連記事
シリアの首都ダマスカスの裁判所は11日、アサド前大統領と弟のマヘル・アサドに死刑を言い渡した。
ベッセント米財務長官は、ホルムズ海峡が今後2年で戦略的重要性を失うとの見方を示した。イラン情勢を背景に、UAEやサウジアラビア、イラクなどではホルムズ海峡を迂回する石油パイプライン整備が進んでいる
コンゴ民主共和国政府は29日、未加工の銅精鉱およびコバルト精鉱の輸出を禁止する新法令を即日施行し、原料の輸出を制限することで国内での鉱物加工を促進し、付加価値を高め、採掘による収益をより多く国内に留めることを目指している
トランプ米大統領は6日、米軍がかねてイランに対し「第二次世界大戦以来最大規模の打撃」を加える準備を整えていたものの、イラン側当局者から自ら交渉を求める連絡があったため、軍事行動を見送ったと明らかにした。
イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は8月5日、同国の最高指導者モジュタバ・ハメネイ氏との「意思疎通が非常に困難」であると述べた