イギリス鉄鋼大手ブリティッシュ・スチールの工場(Christopher Furlong/Getty Images)

英国 ブリティッシュ・スチールを国有化 首相「鉄鋼製造の未来を確保」

数年にわたった中国企業とイギリス企業の経営権をめぐる争いが、ようやく一段落した。イギリス政府は7月17日、同国の鉄鋼大手ブリティッシュ・スチールの国有化を正式に完了し、2020年に中国の敬業集団が同社を買収して以降、続いてきた経営体制に終止符を打った。

今回の争いは、企業投資と補償の問題にとどまらない。イギリスが近年、鉄鋼などの重要産業を国家安全保障やサプライチェーンの強靱性の観点から見直していることを示すものでもある。複数の英メディアやシンクタンクは、今回の事案を、イギリスが中国による戦略的投資への「デリスキング(リスク低減)」を進める重要な事例とみている。

英政府は7月17日、ブリティッシュ・スチールの国有化手続きを正式に完了した。スターマー首相は、同社を「イギリスの産業力の礎」と位置づけ、イギリス国内の鉄鋼製造能力を維持するうえで重要な意味を持つと強調した。

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