日ベトナム 高速揚陸艇を共同開発へ 南シナ海と抑止力強化の戦略
日本とベトナムは高速揚陸艇の共同開発・生産に向け協議を開始。南シナ海や南西諸島の防衛需要を背景に、機動輸送力の強化と装備協力の深化を図る。対中抑止や防衛産業連携の行方が焦点となる。
小泉防衛大臣は7月17日の閣議後記者会見で、ベトナムのファン・バン・ザン副首相兼国防大臣の訪日(7月12日~15日)の成果を発表した。両国は防衛相会談で、高速揚陸艇の共同開発・共同生産の実現に向けた議論を開始することで一致した。実現すれば、日本と東南アジア諸国との防衛装備協力は新たな段階に入る。
ザン大臣の訪日は5年ぶり。小泉大臣は会見で、防衛相会談に加え、国会議事堂敷地内の散策や昼食会などを通じて「毎日直接お話しする機会があった」と述べ、「ザン大臣と個人的な信頼関係を一層深める機会となった」と振り返った。
関連記事
日米共同演習「キーン・ソード27」が10月19~29日に行われる。自衛隊約4万5千人が参加予定で、前回より規模を拡大。フィリピンや欧州各国の軍も実施部隊等に加わる。特定の国は演習の相手として明示していない
自衛隊がインドネシアの山林火災で、海外初となる消火任務を終えた。CH-47輸送ヘリ3機で40回超の活動を行い、約220トンを放水。火災が続くなか、現地側が自力で対応可能になったことを受け、撤収する
小泉防衛相は29日の会見で、広島・長崎の惨禍を繰り返さない決意を示す一方、侵攻を防ぐ抑止力の必要性を訴えた。非核三原則などをめぐる「タブーなき議論」には被爆地から反発も出ている
米軍のミサイルシステム「タイフォン」と「ハイマース」を嘉手納基地に保管する計画。小泉防衛相は恒久配備ではないと説明する一方、嘉手納町は計画の撤回を求めている
B-21「レイダー」爆撃機が作戦配備の段階に近づいている。B-21が持つ従来の枠組みを変える空襲能力は、将来、脅威の高い空域での作戦方法を変える可能性がある。