小泉防衛大臣。(防衛省)

日ベトナム 高速揚陸艇を共同開発へ 南シナ海と抑止力強化の戦略

日本とベトナムは高速揚陸艇の共同開発・生産に向け協議を開始。南シナ海や南西諸島の防衛需要を背景に、機動輸送力の強化と装備協力の深化を図る。対中抑止や防衛産業連携の行方が焦点となる。

小泉防衛大臣は7月17日の閣議後記者会見で、ベトナムのファン・バン・ザン副首相兼国防大臣の訪日(7月12日~15日)の成果を発表した。両国は防衛相会談で、高速揚陸艇の共同開発・共同生産の実現に向けた議論を開始することで一致した。実現すれば、日本と東南アジア諸国との防衛装備協力は新たな段階に入る。

ザン大臣の訪日は5年ぶり。小泉大臣は会見で、防衛相会談に加え、国会議事堂敷地内の散策や昼食会などを通じて「毎日直接お話しする機会があった」と述べ、「ザン大臣と個人的な信頼関係を一層深める機会となった」と振り返った。

▶ 続きを読む
関連記事
インドネシアと米国主導の「スーパー・ガルーダ・シールド2026」が始まった。日本を含む21か国・4,743人が参加し、南シナ海に近いカリマンタン島でも初めて訓練を実施。サイバーや宇宙を含む共同対処能力を磨く
日米韓は9月、東シナ海などで共同訓練「フリーダム・エッジ26」を実施する。中国軍機、ロシア軍艦艇、北朝鮮の弾道ミサイルが相次ぐ中、情報共有と即応態勢の強化を図る
海自イージス艦「ちょうかい」が、トマホーク実射試験と米国での改修・訓練を終え、8月30日に佐世保へ帰港予定。海自初の発射能力保有艦として、反撃能力整備が具体的段階に入る
中露の緊密な連携がもたらす地政学的危機と、日本の新インテリジェンス体制『国家情報局(NIB)』の脆弱性を冷徹に解剖。民間企業に忍び寄る技術強奪や認知戦の脅威に対抗する、ビジネス防諜のあり方を提言
中国共産党(中共)の支援と大量の部品供給を背景に、イランの「シャヘド」自爆型攻撃無人機が現代戦のあり方を変えつつある。