2015年6月24日、吉林省延吉市で、ある女性が赤ん坊を背負っている。かつて中国は子どもが多すぎることを懸念していたが、現在では中国共産党(中共)は出生数の少なさを懸念するようになっている。(Greg Baker/AFP via Getty Images)

【名家コラム】中国共産党政権は人口戦争に敗れつつある

これほど膨大な労働力を抱える中国が、同時に先進的なAI技術を発展させ、人型ロボットの生産で世界をリードしていることは、不可解ではないだろうか?

いまこそ、この問題に本格的に向き合うべき時かもしれない。  

中国各地では、園児不足により幼稚園を相次いで閉鎖している。小学校の統廃合が進み、高校の卒業生数は減少し続け、大学は学生確保をめぐって激しい競争に直面している。複数の省で出生率が年々低下する一方、高齢者施設の拡張ペースは産科を上回っている。  

▶ 続きを読む
関連記事
「臓器提供による安楽死」という衝撃的な提案の背景には、移植医療のために「死の定義」を都合よく書き換えてきた歴史がある。生物学的には生きている人間からの臓器摘出という、医療倫理の暗部と欺瞞を鋭く告発する
中国の輸出急増と貿易黒字拡大を受け、米欧など世界的な反発が強まっている。関税逃れのためのサプライチェーン迂回や見せかけの脱中国化が進む中、過剰生産を世界に押し出す中国の経済モデルへの圧力が本格化している
G20で際立った各国の「対中包囲網」。安価な輸出攻勢や人民元の過小評価に対し、世界が突きつける厳しい視線と協調の課題、そしてかつてのプラザ合意の再来を模索する国際社会の動向を読み解く
孔子が説く「好学」の真意を『論語』学而篇第十四章から読み解く。学ぶことの本来の喜びとは何か。物欲や名利にとらわれず、徳を修め日々自らを正す楽しさを見出すことこそが真の学びであると伝える、深い示唆に富む解説
防衛省の沿岸防衛構想「SHIELD」を巡り、米ボーイングが無人戦闘機MQ-28を日本に提案する方針を示した。導入は未定だが、実現すれば南西諸島の監視や日米豪の連携に新たな選択肢となる