2025年10月15日、カンボジアのプノンペンにある太子集団所有のプリンス・インターナショナル・プラザの前を歩く男性。米国司法省は最近、太子集団の会長である陳志を起訴した。(TANG CHHIN SOTHY/AFP via Getty Images)

アジア最大犯罪組織「プリンス・グループ」事件が日本に突きつけるもの 善意の制度が狙われた日

今月、警視庁が静かに、しかし極めて重大な逮捕劇を完了させた。

「アジア最大級の国際犯罪組織の一つ」とされるプリンス・グループの最高幹部、フー・シー(胡希)容疑者(44歳、キプロス国籍、中国出身)が、東京都中央区に虚偽の住民異動届を提出したとして電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で逮捕された。表面上は、一見よくある行政手続きの偽装事件にすぎない。しかし、この事件の背景に隠された問題は、日本社会が正面から見据えなければならない現実である。

フー容疑者が日本に合法的に滞在できていたのは、「高度専門職」という在留資格のおかげであった。

▶ 続きを読む
関連記事
論語を読み解く鍵があるとすれば、それは何だと思いますか? 本書は『学而篇』第六章を通じ、「学びて時にこれを習う」の「習=実践」こそが全書の綱領であると提示。知識偏重を戒め、徳行という根を育む修身の本質に迫ります
世界一の長寿企業国・日本。創業1400年の金剛組や500年のとらやなど、300年を超える老舗には利益よりも大切な「家訓」があった。時代が変わっても揺らぐことのない東洋の道徳観「義」の精神と経営の真髄に迫る
米国防総省は調達制度を刷新し、低コスト・大量生産のドローン戦略へ転換。「ガントレット」試験により企業を実戦環境で即時選抜し、迅速配備と技術更新を実現する
ウクライナ軍のドローン主導戦術が、ロシアの大規模装甲攻勢を撃退。低コスト兵器が高価な戦車を無力化し、戦場の構造と戦術を根本から変えつつある
パナソニック創業者・松下幸之助が掲げた「水道哲学」と儒教の「仁」の思想の響き合いを描いた一文。モノづくりを通じて人々の生活を支え、社員の人格を育んだ希代の経営者の哲学と、その真意に迫る