対中投資8.6%減 「商業版国安法」に警戒 外資撤退加速か
6月22日、中国共産党(中共)当局は外資誘致に向けた15項目の新措置を発表した。一方、統計では、今年1〜5月の対中直接投資(FDI)は前年同期比で8.6%減少した。専門家は、中共がこれに先立って公布した「産業チェーン・サプライチェーン安全規定」が外資企業の警戒感を強め、撤退の流れを加速させているとみている。
中共官製メディアの6月22日の報道によると、商務部、国家発展改革委員会、財政部はこのほど、「外資利用の安定化と質的向上に関する行動計画」を共同で発表した。市場参入の拡大や外商投資の利便性向上などを柱に、外国の対中投資を呼び込むための15項目の政策措置を打ち出したとしている。
同日、中国商務部の凌激副部長は記者会見で、今年1〜5月の全国の対中直接投資(FDI)は3272億9千万元で、前年同期比8.6%減少したと明らかにした。
関連記事
不動産バブル崩壊、消費低迷、投資減速。中国経済は次の成長エンジンを見いだせるのか。専門家は、AI「DeepSeek」のような技術革新だけでは構造的な課題は解決できないと分析。さらに「最大の足かせは共産党体制そのもの」と指摘する
中国市場の低迷と地元EV勢の台頭により、VW・BMW・ベンツの販売が3割超減。内燃機関依存や若年層ニーズの変化が影響し、各社は戦略転換と製品削減を迫られている
中国の自動車ディーラーは経営圧力が強まっている。7割超の店舗が上半期の販売目標を達成できず、販売員の収入減や管理職給与ゼロの動きも伝えられている
中共が採算を度外視してまで輸出を支え続ける理由は、単なる利益ではない。雇用、外貨、過剰生産、そして世界市場での主導権という、政権維持にも関わる構造がある
中共当局は、深刻な信用リスクが生じたとして武漢衆邦銀行を1年間、公的管理下に置く。民営銀行への管理措置は初めてで、地域的な金融危機への波及も懸念されている