NASAのハッブル宇宙望遠鏡が撮影したSh2-284の星形成領域(NASA/ESA/ESO/Catholic University of America)

日本の脳梗塞修復研究から再認識する 人体という「小宇宙」の知恵

近年、日本の東京科学大学(Institute of Science Tokyo)の研究チームが『ネイチャー』に発表した、「ミクログリアの修復機能の維持が脳卒中後の回復を促進する(Sustaining microglial reparative function enhances stroke recovery)」と題する論文が医学界の注目を集めている。

ミクログリアとは、脳や脊髄といった中枢神経系に存在する免疫細胞の一種である。脳内の「清掃員」のような役割を担っており、普段は周囲をパトロールし、死んだ細胞のゴミや不要な成分を速やかに回収・消去することで、脳内環境を健康に保つ重要な働きをしている。

研究によると、脳梗塞の発症後、脳内のミクログリアは単に壊死した組織を掃除する「清掃員」として働くだけでなく、自ら積極的に修復プログラムを起動し、神経組織の機能回復を助けていることが明らかになった。

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