2026年6月9日、中華民国の頼清徳総統は、「安倍晋三と現代日本研究に関する第1回国際フォーラム」において、事前に録画された演説を行った(中華民国総統府提供)

安倍晋三国際フォーラム開幕 頼清徳総統 日台協力の深化に期待

中華民国の頼清徳総統は9日午前、東京で開催された「第1回安倍晋三と現代日本研究国際フォーラム」に録画映像で祝辞を述べた。頼総統は、台湾と日本はいずれも第一列島線における重要な戦略的地位を占め、共通の安全保障上の課題に直面しているとした上で、今後も各分野での協力を深め、民主主義と自由の価値を共に守り、地域の平和・繁栄・発展を促進していきたいとの意向を示した。

頼総統は祝辞の中で、昨年「国立政治大学安倍晋三研究センター」の設立式典に出席し、同センターが「安倍政経塾」と日台協力の重要なプラットフォームになることへの期待を表明したことに触れた。その上で、東京でのフォーラム開催に尽力した主催・共催団体への謝意を示すとともに、台湾・日本双方の来賓の参加によってこの交流の場が実現したことにも感謝の意を表した。

台湾の政治大学は安倍晋三元首相を冠する世界初の常設研究機関を設立している。頼総統は、今回のフォーラムが「安倍大戦略とインド太平洋の礎石としての台日関係」をテーマに掲げ、民主主義のパートナーである台湾と日本が共に歴史を振り返り未来を展望する場となることは、格別な意義を持つと述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
台湾軍の国防用ドローン調達を巡り、落札業者が中国製の部品などを使用した疑いが浮上した。高雄の橋頭地検は国家安全法違反などの疑いで捜査し、業者責任者の勾留が決まった
台湾政府は2027年度予算案で、防衛関連費を初めて1兆1225億台湾ドルに拡大する方針を示した。GDP比3%超の水準で防衛力を強化し、国民1人当たり1万台湾ドルの給付も行う
台湾の漢光42号軍事演習は、分散型指揮、予備役動員、通信障害、重要施設防護、海上封鎖対策までを検証。軍・政府・企業・民間が連携し、中国の侵攻やグレーゾーン圧力に備える総合防衛体制を試した
台湾の裁判所は8月11日、中国共産党(中共)政権の指示を受けて台湾の選挙に介入した罪などで、中国出身の活動家に懲役7年を言い渡した。
中国共産党軍とインドネシア海軍が台湾東部海域で航行演習を実施することについて、中華民国大陸委員会は8月11日、中国共産党(中共)による軍事的挑発行為は、中華民国の主権を著しく侵害し、地域の安全を脅かすものだと強く非難した。