東京のオフィス街(Shutterstock)

経営コンサル倒産が過去最多 AI台頭と「補助金頼み」の限界浮き彫り

帝国データバンクの調査によると、2026年1月から5月にかけて発生した「経営コンサルティング業」の倒産(法的整理)および休廃業・解散は、累計242件に達した。これは、年間で過去最多を記録した前年(計568件)を約1割上回るペースであり、このまま推移すれば、2000年以降で最多となる年間600件超の事業者が市場から退出する可能性がある。

242件の内訳は、倒産が74件、休廃業・解散が168件である。特に倒産件数は、2000年の集計開始以来最多であった前年(167件、同期69件)を上回る勢いを見せている。また、休廃業・解散も前年同期の149件から12.8%増となるなど、コンサルティング業界における淘汰の動きが鮮明になっている。

こうした背景には、特定の制度や労働集約的な「代行業」に依存したビジネスモデルの限界がある。行政向けの申請書類作成や、コロナ禍で活況を呈した「IT補助金」などの申請代行ビジネスは、審査の厳格化や参入業者の増加、顧客需要の一巡によって急速に受注環境が悪化し、ビジネスモデルとして成立しなくなりつつある。また、実体的な付加価値を提供せず、制度の「さや抜き」を主目的とした節税スキームなどを指南していた事業者の破綻も目立っている。

▶ 続きを読む
関連記事
財務省は2026年4~6月期の為替介入実績を公表した。政府・日銀は4月30日に過去最大となる6兆2787億円の円買い・ドル売り介入を実施。3日間の総額は11兆7349億円に達した。7月には日米による協調介入も行われた
経産省が中小企業からの回答を基に「発注者リスト」を公表。支払条件は9割超が最高評価と大きく改善する一方、官公需では価格転嫁が進まない機関も残る。中小・下請け事業者は、自社の取引先の評価を客観データとして確認し、値上げ交渉の材料にできる
米・イラン緊張やホルムズ情勢が続く中でも、日本は多地域から原油を調達し備蓄を活用することで、仮に調達が前年比75%に落ち込んでも2027年度末まで国内の石油供給を安定維持できるとの見通しが示された。
日米が1998年以来となる協調円買いに踏み切った。米国が介入に加わった背景には、円安の進行や日本による米国債売却への懸念があるとみられる。専門家は、中共への地政学的なメッセージとの見方も示している
AIや半導体関連の需要拡大を背景に、日本の7月製造業PMIは54.5となり、7か月連続で50を上回った。生産は2014年2月以来、新規受注は2022年1月以来の高い伸びを記録した