イランでは反政府デモが全国に広がり、人権団体によれば、その後の弾圧によって数千人の民間人が死亡したとされている(Stringer/Getty Images)

天安門からイランへ 同一の悪の論理

来月で天安門蜂起、およびその後の虐殺から37周年を迎える。この出来事はしばしば、北京で戦車の前に立ち塞がる一人の抗議者という、単一のイメージへと矮小化されがちである。

そのイメージは今も人々の記憶に残り続けている。しかし、本質への理解は残っていない。

天安門の悲劇は一つの広場に限定されたものではなく、その後に続いた暴力も同様であった。抗議活動は中国全土に広がり、体制側の対応は北京の枠を遥かに超えていた。一つの「瞬間」として記憶されてきたものは、実のところ、支配政党と自国国民との全土に及ぶ対峙であった。

▶ 続きを読む
関連記事
論語を読み解く鍵があるとすれば、それは何だと思いますか? 本書は『学而篇』第六章を通じ、「学びて時にこれを習う」の「習=実践」こそが全書の綱領であると提示。知識偏重を戒め、徳行という根を育む修身の本質に迫ります
世界一の長寿企業国・日本。創業1400年の金剛組や500年のとらやなど、300年を超える老舗には利益よりも大切な「家訓」があった。時代が変わっても揺らぐことのない東洋の道徳観「義」の精神と経営の真髄に迫る
米国防総省は調達制度を刷新し、低コスト・大量生産のドローン戦略へ転換。「ガントレット」試験により企業を実戦環境で即時選抜し、迅速配備と技術更新を実現する
ウクライナ軍のドローン主導戦術が、ロシアの大規模装甲攻勢を撃退。低コスト兵器が高価な戦車を無力化し、戦場の構造と戦術を根本から変えつつある
パナソニック創業者・松下幸之助が掲げた「水道哲学」と儒教の「仁」の思想の響き合いを描いた一文。モノづくりを通じて人々の生活を支え、社員の人格を育んだ希代の経営者の哲学と、その真意に迫る