【分析】安価な5Gの代償 中共技術依存が招く「デジタル属国化」
近年、米欧諸国では、中国共産党(中共)に関連する技術安全保障上のリスクについて、バックドア、スパイ活動、データ漏洩などの観点から議論が続いている。しかし、その一方で見過ごされがちなのが、中共の影響を受けている企業と通信インフラの契約を結ぶと、知らないうちに自国の通信やデータが中共に依存する状態になり、技術面で中国の支配下に組み込まれてしまう危険だ。
「新経済戦略東部センター」のアナトリー・モトキン会長は、ワシントン・ポストの最新分析記事の中で、冷戦期の「鉄のカーテン」になぞらえ、この現象を「シリコン・カーテン」と呼んでいる。
モトキン氏によれば、「シリコン・カーテン」は「鉄のカーテン」と異なり、明確な地理的境界を持たない。その境界は、調達や契約に関する意思決定によって形成する。すなわち、国家の5G通信網の構築、政府データのホスティング、デジタル基盤整備のための資金調達などにおいて、どの供給業者を選ぶかによって分断が生じる構造だという。
関連記事
「天然由来」「無農薬」「赤ちゃんにも安心」。中国の人気蚊よけ商品で問題が次々と発覚
昔は「街の景観が悪くなる」と禁止。今は一転して容認へ。中国で再び増え始めた屋台。その裏には深刻な失業問題があった
「最後の受け皿」だった配達の仕事にまで人があふれ始めた中国。今では、働きたくても順番待ちをしなければならない
世界最大の輸出国が人為的に安い通貨を維持するなか、西側諸国の経済はいつまで持ちこたえられるのだろうか
約70億円を投じた中国の国家プロジェクトで手抜き工事が発覚。土台は素手で崩せる脆さだった