「イラン戦争はウクライナ以上の地政学的影響」専門家 台湾シンポジウムで国際情勢を分析
台湾のシンクタンク「台湾国策研究院」は4月24日、「米・イスラエル・イラン衝突下の世界的影響と台湾の安全」と題したシンポジウムを開催し、学者や専門家を招いて分析を行った。専門家は、イラン情勢が国際秩序、エネルギー価格、安全保障の枠組みに影響を与えていると指摘したうえで、台湾への示唆として「非対称戦略、防衛力、エネルギー・レジリエンス(強靭性)」の重要性を強調した。
台湾の大手民間シンクタンク「中華経済研究院(CIER)」の経済法制研究センター主任の李淳氏は、イラン戦争の終結を促す要因は経済ではなくアメリカの中間選挙にあるとの見方を示した。アメリカのインフレ圧力は3.3%を超えているが、上昇しているのは石油単一要因にとどまるとした。
一方でアメリカの石油輸出は日量1300万バレルに増加しており、液化天然ガス(LNG)も同様の状況にあると説明した。また、価格上昇によりアメリカの財政は毎日5億ドル増加し、経済への影響を緩和していると述べた。これに対し、欧州連合(EU)諸国のエネルギー・レジリエンスは比較的脆弱だと指摘した。さらに、アメリカのエネルギー産業が安定的に発展すれば、高テク産業のアメリカ内回帰が加速すると分析した。
関連記事
台湾の賴清徳総統は11月2日、名古屋で開かれた日台交流サミットにビデオメッセージを寄せた。日台を「運命共同体」と位置づけ、民主主義と平和、繁栄を守るため、地方・民間交流の深化と幅広い分野での協力を呼びかけた
北朝鮮の国営メディアは10月31日、北朝鮮がクラスター爆弾の試射を行ったと報じ、1発で13ヘクタールの区域内にある全ての目標を攻撃できると主張した。韓国軍合同参謀本部は11月1日、米韓双方が緊密に情報を共有し、事前に動向を把握した上で警戒態勢を維持していたと明らかにした。
プーチン氏が提案した米露中三か国による首脳会談構想。実現すれば、国際秩序や米国の同盟関係にどのような影響を及ぼすのか。中ロを利する可能性など、構想に潜む10の懸念を指摘する
中共商務省は新たな規則案を公表した。中国の営業秘密を侵害し、国家の主権・安全・発展上の利益を害したと認定された外国企業などに対し、中国国内での投資を制限・禁止し、関係者の入国や就労・在留資格も制限する内容だ
中国からの巨額融資で深刻な債務危機に陥ったアフリカのザンビア。国際調査で明らかになった中国工商銀行の融資手法や不透明な契約、難航した債務再編の実態とは