北京・天安門広場では、武装警察官が監視カメラの前で警備にあたる姿が見られた(STR/AFP)。

民間人がスパイ確保? 中共官製メディアが連日報道も 「自作自演」との指摘

過去1週間、中国共産党(中共)の官製メディアである中央テレビ(CCTV)や『北京日報』、『新黄河』などが、国家安全部門の発表とされる「スパイ摘発事例」を集中的に報じた。発生時期が明示されていない単一の事例が、短期間で繰り返し取り上げられ、世論の関心を喚起している。事情に詳しい関係者は「公表する案件の多くは実態と異なる可能性があり、真相は公開されない」と指摘する。

中共の官製メディア『中国新聞週刊』は4月20日、国境地域で農作業中だった謝さんが、不審な行動を取る男を発見したと報じた。男はリュックサックを草むらに隠し、何度も国境の方を振り返っていたという。謝さんは周囲に知らせて通報し、自ら農具を手に男を追跡、国境の隔離施設付近で取り押さえた。

報道によれば、この男は機密に関わる部署の関係者で、海外の情報機関に買収され、機密資料を持ち出して国外へ逃亡しようとしていたという。

▶ 続きを読む
関連記事
習近平訪米を機に、中国で不当拘束されている政治犯の家族らが米政府へ釈放の働きかけを求めている。信仰や言論の自由を理由に引き裂かれた家族の苦境と、風化にあらがい希望を繋ぐ支援者らの声を追った国際人権レポート
最近、インターネット上では、ファーウェイの創業者・任正非氏について、「一家そろって海外へ逃亡した」と拡散していたが、任氏の次女、姚安娜氏に続き、任氏本人も公の場に姿を見せた。こうした情報を間接的に打ち消したものとみられている。
第81回国連総会の開幕に合わせ、NYで法輪功学習者が集会を開催。中国国内での長期にわたる迫害の実態や、海外にまで及ぶ国境を越えた弾圧の停止を求め、穏やかな煉功とともに国際社会へ訴えかけた
「消えた文化財はどこへ?」実名告発した中国市民の焼肉店に、行政5部門が計15回の検査。店はついに休業した。告発への報復なのか
中国北部で新型コロナ変異株「PJ.2.1」による重症者が急増しているとの証言が出ている。中国のウイルス学者は、内部データで突然死も増えていると明かし、当局による情報統制の実態を語った