イメージ画像。AIペットロボットを見つめる女性の様子。2025年1月9日、中国・江蘇省南京市。(Rita Qian/AFP via Getty Images)
政府も後押しする新しい消費 その裏にある中国社会の不安

中国で広がる「気分をよくするための消費」 不景気なのになぜ増えるのか

近年、中国のネット上では「情緒価値」という言葉をよく耳にするようになった。これは、商品やサービスの機能だけでなく、「使って気分がよくなる」「心が満たされる」といった感覚的な価値を重視する考え方を指す。

この流れの中で、中国では今、「気分をよくするための消費」が大きな注目を集めている。最近では「情緒消費(気分や感情を満たすための消費)」「情感消費(心の満足を求める消費)」「興味消費(趣味や好きなことにお金を使う消費)」といった言葉をメディアで相次いで取り上げている。さらに当局はこれを2026年の経済を支える「新しい原動力」と位置づけ、政府報告にも盛り込んだ。

実際、この分野は中国で急速に広がっている。中国の調査会社・知萌研究の分析によると、2022年から2025年にかけて、中国の関連市場は年平均18.63%で成長した。また同社の調査では、「気分を癒やしたい」が51.2%、「ストレスを減らしたい」が50.0%、「自分へのご褒美」が48.8%と、これらが主な動機になっている。好きなキャラクターのグッズを買う、癒やしのサービスを利用する、小さなご褒美を自分に与える。こうした日常的な支出が、いま大きな流れになっている。

▶ 続きを読む
関連記事
米中首脳会談を前にした敏感な時期に、イランの外相が突然北京を訪問した。これに対し、ルビオ米国務長官は、「北京がイラン外相を接待する際には、真実を伝えてほしい」と訴えた。
2022年に発生した132人死亡した中国旅客機墜落事故を巡り、米国家運輸安全委員会公開資料で両エンジンへの燃料供給が飛行中に遮断されていた可能性が浮上。燃料スイッチは誤操作しにくい構造で、専門家は「人為的操作の可能性」を指摘している。
中国の映画館で客離れが深刻。大型連休でも空席が目立ち、各地では大幅値下げや補助券まで投入。それでも客が戻らない状況が続いている
「審査員が寝たぞ」。中国版TikTokで深夜の「造反投稿」が急増。押さえ込まれてきた不満が、いま深夜のSNSであふれ始めている
中国版GWで、駅の床や公衆トイレで夜を明かす旅行者の姿が話題に。観光地は混雑している一方、「写真だけ撮って買い物はしない」という節約旅行が広がっている