2023年3月4日、中国共産党中央政治局委員の馬興瑞、中央外事工作委員会弁公室主任の王毅、および当時の中国国務院副総理の劉鶴が、北京の人民大会堂で全国政治協商会議の開幕式に出席した(NOEL CELIS/AFP via Getty Images)

【分析】 馬興瑞の政治的経歴は習近平の失敗を証明している

中国共産党(中共)中央政治局委員馬興瑞の官途の一歩一歩には習近平の影があり、彭麗媛(中国の第一夫人)をめぐる「山東派」は存在するのか? 党内に派閥が存在するのは鉄則である。

中共の官製メディアは、「馬興瑞は重大な規律違反および違法行為の疑いがあり、現在、中央紀律検査委員会・国家監察委員会の規律審査および監察調査を受けている」と報じた。これは、昨年から広く噂されていた馬興瑞の失脚という事態が現実となったと言える。

馬興瑞の失脚の表向きの理由については諸説あるが、彼がかつて務めた重要な職務、とりわけ宇宙・軍需系との関連は間違いない。

▶ 続きを読む
関連記事
中国で流出した動画が波紋を広げている。ファーウェイ製の「政府・企業向けカスタム機」は、位置情報や行動履歴まで監視可能で、中古市場でも買い取りは拒否。官僚たちが私用でiPhoneを使う理由も浮き彫りとなった
中国移動(チャイナ・モバイル)で幹部の摘発が相次ぎ、この1か月で少なくとも6人が調査対象となった。専門家は、通信データや監視網の支配権をめぐる中共上層部の権力闘争が背景にあると指摘する
トランプ大統領は短期間の北京訪問を終え、帰国の途に就いた。米ホワイトハウスが公表した会談録を見る限り、トランプ氏は複数の議題で目的を達成し、習近平と中国共産党(中共)は事実上屈服した形となった。
1989年に起きたことは、北京だけで終わったわけではない。そして、それは中国国内だけに限定されるものでもない
日本にとって台湾は、自国の安全保障論議や、西太平洋における米軍の軍事態勢と密接に結びついている