報道によると、トランプ米大統領の最後通牒を受け、イラン最高指導者のモジタバ師は、開戦後初めて交渉団に対し、合意の成立に向けて協議を進めるよう指示した(新唐人)

米イラン停戦協議の舞台裏 攻撃寸前からの転換

米軍による大規模攻撃の開始が迫る中、ワシントンからの命令によって作戦は土壇場で停止された。報道によると、トランプ大統領の最後通牒を受け、イラン最高指導者のモジュタバ師は、開戦後初めて交渉団に対し、合意の成立に向けて協議を進めるよう指示したという。 

アメリカとイランが停戦で合意する前まで、米軍はイランのインフラに対する大規模攻撃の準備を進めていた。

アクシオスが11人の関係者への取材をもとに報じたところによると、ウィトコフ特使は4月6日、仲介側に対し、イラン側が提示した「10項目の回答」は「災い、惨事だ」と語った。その後も協議は続き、パキスタン側がアメリカとイランの間で新たな草案を取り次ぎ、エジプトとトルコも双方の溝を埋めるため調整に当たった。

6日の夜までに、仲介者はアメリカが承認した2週間の停戦に関する新たな提案について、アメリカの了承を取り付けた。

協議の過程では、モジタバ師が6日から7日にかけて秘密裏に協議の過程に加わり、主にメモのやり取りを通じて意思疎通を図っていた。

関係者によると、モジタバ師が交渉団による合意を認めたことが「突破」だ。アラグチ外相も交渉で中心的な役割を果たし、中国共産党当局もイラン側に対し、外交的な出口を探るよう働きかけていたという。 

トランプ氏が「イランの文明が滅ぶ」と警告を発していた7日にも、実際には停戦に向けた協議は前進していた。

米東部時間の7日正午ごろには、関係国の間で2週間の停戦案がまとまりつつあるとの見方が広がった。その3時間後、パキスタンのシェリフ首相がX上でその合意条項を公開し、双方に受諾を強く促した。トランプ氏のもとには、タカ派同盟者や顧問らから受け入れを見送るよう促す電話やメッセージが相次いだ。

トランプ氏はネタニヤフ氏と電話で協議し、停戦順守の確約を取り付けたうえで、パキスタンのムニール陸軍元帥とも連絡を取り、停戦合意の最終調整を終えた。

最後通牒の期限まで残り1時間半となった時点で、トランプ氏は2週間の停戦受け入れを表明し、その後、米軍に作戦停止命令を出した。

その直後、イランのアラグチ外相も、イランが合意を順守し、ホルムズ海峡を再開放すると表明した。

関連記事
トランプ大統領はイランとの停戦は事実上崩壊したとし、「関わるのは時間の無駄」と強調。商船攻撃や空爆応酬で緊張が再燃し、米は制裁強化と軍事対応を進めている
米軍はイランへの追加空爆を開始。各地で爆発音が報じられ、トランプ大統領はさらなる攻撃も示唆。ホルムズ海峡の安全確保を巡り、両国の軍事的緊張が一段と高まっている
トランプ大統領は、自身がイランの暗殺リスト最上位にあると発言。米イラン緊張が高まる中、軍事衝突や報復の応酬、全面戦争の可能性にも言及した
ホルムズ海峡付近でのタンカー攻撃を受けた措置、米財務省は7月7日、イランによる石油・石油化学製品の販売を認めていた制裁免除を撤回した
Foxニュースによると、中東各国は、米国とイランの最新の協議について、慎重ながらも楽観的に受け止めている。一定期間、緊張緩和につながる可能性があるとの見方が出ている