CIAの離反勧誘動画が再生1億回超え 中共が反スパイ宣伝を強化
米中央情報局(CIA)は、中国共産党(中共)を対象に中国語の動画をソーシャルメディア上で公開し、中共軍内の潜在的な情報提供者の取り込みや軍官の離反を狙っている。動画の総再生回数はすでに1億回を超え、関係者は効果が顕著だと指摘した。これを受け、中共国家安全部は国外への投降を試みた元内部関係者が出国前に拘束された事案を公表した。専門家は、この動きについて中共による反スパイ宣伝であり、威嚇と恐怖を意図的に生み出す狙いがある可能性があると指摘している。
中共国家安全部は10日、微信の公式アカウントで「重要な職務に就いていた退職者が自発的に国外のスパイ機関に接触した案件を摘発した」と発表した。発表によると、関係者の李某は療養機関の医療従事者で、規律違反により解雇された後、外国の永住ビザ取得を目的に、在職中に保管していた機密資料や体制を中傷する資料を違法に整理し「投名状(裏切りの証明としての手土産)」として準備していたが、出国前に拘束された。
国家安全部は、李某が自身の過失から不満を募らせ、日常的にインターネットに没頭し現実から逃避していたと説明した。李某は頻繁にVPNなどを利用し検閲を回避して海外サイトを閲覧し、移民政策を検索して国外移住を企図していたという。この発表は中国国内の多数のメディアが転載し、中共の官製メディアも異例の形で報じた。
関連記事
台湾の著名司会者・蔡康永氏が民進党候補の選挙集会に出席したことで、中国での広告やインタビュー記事、番組が相次いで削除された。元産経台北支局長矢板明夫氏は、中国で稼ぐことは「悪魔から小遣いをもらうようなものだ」と指摘
中国共産党がチベットでドローンや顔認識、AIを組み合わせた監視体制を拡大している。法輪功学習者への監視や、生体認証・予測型警務、海外への統治手法の広がりも報告されている
習近平の健康状態をめぐり再び注目が集まっている。米メディアは、訪米時に中国側が5時間の休憩時間や専用休憩室を求め、歩行距離や立っていられる時間まで考慮して日程を組んだと報じた
習近平の9月の訪米で、中国側がホワイトハウス内の専用休憩室を要請し、日程には約5時間の空きが設けられたと米紙が報道。健康状態への関心が再び高まっている
中国共産党では第21回党大会に向けた人事が動き始めている。高級幹部の高齢化と世代の断層を背景に、1970年代生まれの幹部が中央委員会にどこまで進出するのか。習近平体制の人事と有力候補を分析