中共の殺人犯が背負う血の負債は返さなくてよいのか?
今年は中国共産党(中共)が法輪功を迫害してから27年に当たる。明慧網の不完全な統計によれば、これまでに中共の迫害によって死亡を確認した法輪功学習者は、少なくとも5322人にのぼる。中共による情報封鎖のため、この数字は氷山の一角に過ぎない。
27年間にわたり、中共は法輪功学習者に「真・善・忍」への信仰を放棄させるため、100種類以上の拷問を加えてきた。数えきれないほどの学習者が迫害により負傷し、身体障害や精神異常に陥り、あるいは死亡し、家族離散や家庭崩壊に追い込まれている。以下に中共が引き起こした五つの重大な事件を取り上げる。
于宙さん 大みそかに殴打され死亡
2008年1月26日夜10時ごろ、法輪功学習者の于宙さんは自宅へ車で帰る途中、北京市通州区北苑の楊荘付近で警察に突然停車させられ、検査を受けた。警察は車内から法輪功の主要な指導書『転法輪』を発見すると、直ちに于宙さんを拘束し、北京市通州区拘置所へ送った。拘束から11日目の旧暦大みそか、于宙さんは殴打され死亡した。
于宙さんを知る人々は、彼は背が高く端正な容貌で、非常に健康で、楽観的で善良な人物だったと語る。ギターやハーモニカを演奏し、歌も得意だった。
1985年、于宙さんは地元の文科首席として北京大学フランス語学科に入学。卒業後は外文局で2年間翻訳者として勤務し、その後は商業活動に転じた。
1995年に法輪功を修煉してからは「真・善・忍」を人生の最高原則とし、名利や欲望に執着しない生き方へと人生観が変わった。人に対して非常に親切で、特に人助けを好んだという。
1998年には友人の小娟さん、黎強さんとともに「小娟&山谷裡的居民」というバンドを結成し、ドラムを担当。各地で演奏会を行い人気を集め、業界から「2007年最も人気のあるフォークグループ」と評価された。
彼が最も好んで歌った曲は「愛的箴言」である。
「私は真心をあなたに捧げ、悲しみは自分に残す。
青春をあなたに捧げ、歳月は自分に残す。
命をあなたに捧げ、孤独は自分に残す。
春をあなたに捧げ、冬は自分に残す……」
人を理解し、気遣い、助け、温かさを与える人物だった彼が、中共によって虐殺された。わずか11日で、身長180センチ以上の健康な青年の命が奪われた。
孟子は言う。
「憐れみの心がなければ人ではない。羞恥の心がなければ人ではない。譲り合う心がなければ人ではない。善悪を判断する心がなければ人ではない」
では、中共に于宙さんの死に対して憐れみの心や羞恥の心、善悪を判断する心があったのだろうか。大みそかに一人の合法的市民、夫、息子、兄弟を殴り殺す行為は、人のすることなのだろうか。
龐勛さん 厳寒の夜に拷問死
2020年7月27日、四川省の法輪功学習者龐勛さんは、法輪功の迫害の実態を伝えていたとして成都警察は拘束し、その後不当に懲役5年を宣告した。
2022年12月2日、彼は楽山嘉州刑務所に移送されてから半年も経たないうちに拷問により死亡した。享年30歳だった。
龐勛さんは1993年生まれで、端正な顔立ちで背が高く穏やかな人物だった。中国伝媒大学のアナウンス学科を卒業し、湖南テレビの記者、深センテレビの記者、四川人民ラジオ局の司会者として活動していた。
2023年2月11日、同じ刑務所にいた受刑者が龐勲さんの死亡に関する動画と写真をツイッターに投稿し、国内外で大きな関心を集めた。
動画には、遺体が傷だらけで口元から血を流している様子が映っていた。母親は悲しみの中で「龐勲、あなたは知っているでしょう。母はあなたを愛している。母はあなたのために真実を明らかにする」と語った。
同室だった受刑者は「彼は明るく純粋で善良な青年だった。彼が捕まった理由は法輪功を修煉していたからだが、それが殺される理由にはならない」と述べた。
関係者によると、龐勛さんは入獄後、食事時間を数秒程度に制限し短時間で食べることを強制する「秒飯」、唐辛子スプレーの噴射、電気警棒による電撃、冷たい金属製の椅子に長時間拘束して座らせる懲罰、頭部に密閉型のヘルメットを装着して視界や呼吸を制限するなどの拷問が行われたという。
2022年11月28日の寒波の夜、彼を薄着のまま鉄椅子に縛りつけ、三本の電気棒で感電させた。12月2日未明、十数回の悲鳴の後、声は突然途絶えた。
ネット上では「傷だらけであまりに残酷だ」「また共産党の血の負債が増えた」などの声が上がり、「人命は紙より軽い。この悲劇が自分たちに起きないと言い切れるだろうか」とのコメントも見られた。
臓器を奪われた? 25歳の黄雄さんは行方知れず
2003年4月19日、25歳の法輪功学習者 黄雄さんは上海からアメリカにいる兄の黄万青さんへ最後の電話をかけた。それから22年10か月が経ったが、いまだ行方不明である。家族は人権弁護士の郭国汀氏に調査を依頼したが、各機関は責任を押し付け合い、公安幹部は面会を拒否したという。その後、郭国汀氏自身も活動停止処分を受け、海外へ亡命した。
十数年前、家族が派出所で手続きをした際、黄雄さんの戸籍はすでに抹消されていることが判明した。通常、死亡が確認された場合にのみ行われる措置である。彼が拘束後どのような拷問を受けたのか、臓器摘出の被害を受けたのかなどは、現在も中共によって隠されている。
上海の3人家族 全員が秘密裏に殺害
2019年8月21日、アメリカ在住の元上海企業家胡力任氏はツイッターで、1999年に上海公安が秘密裏に拘束し殺害した一家三人の名前、上海ベル通信会社エンジニアの趙鈞(夫)上海徐匯区中心病院医師の徐美琪(妻)復旦大学卒業生の趙協貞(娘)の名を公表した。一家は司法手続きもなく秘密裏に処刑され、臓器を摘出されたと伝えられている。家族全員信仰を理由に殺害した。
法輪功学習者からの臓器摘出
1999年7月20日、中共党首の江沢民は法輪功迫害を開始した。その中でも最も邪悪とするのが、法輪功学習者からの臓器摘出による殺害である。2006年に初めて国際的に告発して以来、多くの医師、研究者、法律家、国際団体などが調査を行い、大規模な臓器摘出を行なっているとの結論に至っており、ジェノサイド、拷問、反人道犯罪に該当する。
終わりに
善悪には必ず報いがある。この考えは中国の伝統文化だけでなく、日本の経営者 故 稲盛和夫氏も信じていた。稲盛氏は、短期間では因果は見えないが、10年、20年、30年と長期で見ればほぼ一致すると述べた。中共が27年間にわたり法輪功迫害で背負った血の負債は、追及せず清算せずに済むものだろうか。必ず追及され、清算され、償われるべきだ。そうでなければ天理は許さない。これまでにも周永康、徐才厚、郭伯雄、薄熙来など、多くの法輪功を迫害した関係者が報いを受けた。中共の「血の負債」に対する最終的な清算と裁きが訪れつつあるのかもしれない。
(大紀元初出)