イランの最高指導者アリ・ハメネイの息子モジュタバ・ハメネイ氏。2016年12月14日、イラン・テヘランで撮影(Reza B / Middle East Images / AFP via Getty Images)

モジタバ師が重傷か 写真だけの後継発表が波紋

イラン当局は3月9日、最高指導者ハメネイ師の次男モジタバ師を次期最高指導者に選出したと発表した。イランメディアは、モジタバ師が数時間以内に国民向けの初演説を行う予定だと報じた。しかし10日になっても本人が公の場に姿を見せたとの報道はなく、SNSで拡散された就任式の映像でもモジタバ師の姿は確認されず、花輪が掛けられた写真だけが映っていたことから、議論を呼んでいる。

最高指導者の就任式では、群衆が拳を掲げてスローガンを叫んだ。しかし壇上にあったのは花輪を飾った写真のみで、新たな最高指導者モジタバ師は終始姿を見せなかった。関連動画はイランのSNS上で急速に拡散され、議論を呼んでいる。

ネット上では「彼の等身大パネルを持ってくるしかないのでは」「まるで葬儀のようだ」といった書き込みも見られた。

▶ 続きを読む
関連記事
ベッセント財務長官は、イラン政権を支援する国や企業に「距離を置くよう」警告した。トランプ政権は金融、航空、海運など幅広い分野で対イラン制裁を強化している
米国の経済的追放作戦の影響が表面化ている。イランが約7週間にわたり、ホルムズ海峡を通じた大規模な原油輸出を行っていないと報じられた。イラン大統領は9月1日、改めて停戦の意思を示した
EUは米国やG7と連携し、イランへの圧力を継続する方針を表明した。米主導の経済圧力策を歓迎し、和平交渉への参加や地域を不安定化させる活動の停止を要求。追加制裁の可能性にも言及した
トランプ米大統領が、イランと取引する中国の銀行への制裁を示唆した。ベッセント財務長官も、制裁逃れを支援する金融機関をドル金融システムから排除する可能性を警告。9月の米中首脳会談への影響にも注目が集まる
米国がイランへの制裁を強化する中、通貨リアルが過去最安値を更新。テヘランではガソリンスタンドに長蛇の列ができ、物価高や買いだめ、労働者の抗議も広がっている