3月7日、米フロリダ州マイアミへ向かう大統領専用機エアフォースワンの機内で、同行する報道陣の質問に答えるトランプ米大統領(Roberto Schmidt/Getty Images)

イランが後継者選出 攻撃拡大と威嚇 トランプ氏「交渉しない」

アメリカとイスラエルによるイランへの軍事行動は9日目に入った。3月8日未明、イスラエルはテヘラン近郊の燃料貯蔵施設を空爆した。一方、イランのドローンは湾岸諸国への攻撃を続けている。トランプ大統領は、イランの残る指導部とは交渉しない考えを示した。

サウジアラビア、クウェート、アラブ首長国連邦、バーレーンの各政府は、7日から8日未明にかけてイランのドローン攻撃を受けたと発表した。クウェートでは政府庁舎の一棟で火災が発生し、警察官2人が死亡した。バーレーンでは海水淡水化施設が被害を受けた。

イランのペゼシュキアン大統領は、7日に湾岸諸国に示した謝意を事実上撤回する姿勢を見せ、中東地域におけるアメリカ関連目標への攻撃を強化すると威嚇した。

一部の情報によると、イランでは早ければ8日にもハメネイ最高指導者の後継者が選出される可能性があり、最有力候補としてハメネイ師の息子モジタバの名前が挙がっている。

イスラエルのネタニヤフ首相は、イラン政権を揺るがし体制の変化を促すまで、イラン指導部への攻撃を続ける考えを示した。

また、米中央軍は声明で「もしアメリカ人を殺害するか、世界のどこであれアメリカ人を脅かすなら、我々は謝罪もためらいもなく追跡し、必ず排除する」と警告した。

トランプ氏は7日、エアフォースワン機内で、「我々は交渉において多くのカードを握っている。おそらくこれまでで最大のカードだ。しかし、我々は和解を求めてはいない。彼らは和解を望んでいる。我々は求めていない」と述べた。

トランプ氏はまた、衝突が終結すれば原油価格の上昇やアメリカ国民の安全に関する問題も改善すると約束した。

関連記事
トランプ米大統領は29日、米国はイランのあらゆる動向を把握しており、「ピックアックス山」の核施設を厳重に監視していると語り、イランをけん制
ヘグセス米国防長官は上院公聴会で、米イラン戦争中に中国とロシアが「程度の差はあるが」イランの活動を支援していたと証言した。中東、欧州、太平洋で米国が直面する軍事的脅威にも言及
イラン大統領府向けの機密報告書で、国民の政府への怒りや政権不信が深刻化していることが明らかになった。80%超が食料不足に直面し、専門家は新たな抗議の可能性を指摘している
米軍が来週にも、イランのエネルギー施設や発電所への空爆に踏み切る可能性があると報じられた。一方、トランプ氏は、イラン側が米国に接触し、合意を求めてきたと説明。さらに、米国人1人が釈放されたことも明らかにした
米軍がイラン港湾への海上封鎖を再開し、イランは輸出ルート封鎖を警告した。ホルムズ海峡や紅海の航路に危機が広がり、原油価格も上昇している