三世代の女性(Shutterstock)

Z世代が書き換えるナラティブ 国際女性デーに「母親であること」を含めるべき理由

人口減少はもはや仮定の話ではない。出生率の低下は、世界中の社会を再編しつつある。国連によれば、現在、全諸国の半数以上で合計特殊出生率が人口置換水準である2.1を下回っている。イタリアは約1.2、韓国は0.7まで下落し、米国も1.6に落ち込んだ。アフリカ、ラテンアメリカ、中東の一部でさえ、経済的圧力により若者が出産を先送りにするか、諦める状況にある。経済協力開発機構(OECD)は、労働力人口の減少と高齢化が長期的な経済安定を脅かしていると警告する。

各国政府は税額控除、児童手当、保育所への補助金、育児休業の延長などで対応してきたが、出生率は依然として低いままだ。経済的なインセンティブだけでは不十分なのである。

親になること、特に「母親になること」を選択することは、しばしば実質的な不利益を伴う。OECD諸国全体において、母親は子を持たない層よりも賃金が低く、キャリアの断絶によって老後の保障も減少する。また、世界の地域によっては、母親になることを選ぶことで女性の自由が奪われることさえある。仕事や財産所有権、自立した生活が制限されるからだ。

▶ 続きを読む
関連記事
日本ウイグル協会は7日千葉市へ親書を提出し、中国共産党によるウイグルへの凄惨な人権侵害を記した書籍などを手渡した
デジタル教科書を法的な「教科書」として位置づける改正法が成立した。2030年度以降、動画や音声を紙と組み合わせる教材の導入が見込まれる。課題は端末環境と効果的な授業活用だ
AIは人間の思考をどこまで代替できるのか。実はこの問いに通じる問題を、プラトンは2千年前、「文字」をめぐって考えていた。技術が進歩するほど、人間に残すべきものは何なのか。AI時代をプラトンから考える
2026年1~8月に判明した米作農業の休廃業・解散と倒産は計32件となった。2025年度は米価上昇を背景に増益や黒字となる事業者が増えた一方、生産現場からの撤退は高水準で推移している。
テスラがCybercab向けに希土類を使用しない新型モーターを発表した。中国に加工・精製が集中する希土類の供給網をめぐる懸念が高まるなか、EV業界への影響が注目されている