ディオール 新デザイナー初のオートクチュール発表 花をテーマに春を演出

フランスの高級ブランド、クリスチャン・ディオールは今週、新たに就任したデザイナー、ジョナサン・アンダーソン氏による初のオートクチュールコレクションを発表した。花をテーマにした華やかなショーで、モデルたちの鮮やかな装いが会場を彩った。

天井一面を覆う花々と緑の葉、鏡張りの壁に囲まれたランウェイ。ディオールの今季春のコレクションは、観る者を春の世界へ誘う演出となった。

今回のショーは、昨年春にディオールに加わったアンダーソン氏にとって、初のオートクチュール作品となる。いずれのドレスも春の気配をまとい、花の香りを思わせる仕上がりだ。

冒頭を飾ったのは、足首まで届く黒のノースリーブドレス。淡い紫色の花を連ねたイヤリングに、黄色から緑へと移ろうフリンジ付きのクラッチバッグを合わせ、裾にあしらわれたリボンとグリーンのハイヒールが、さりげない温もりが感じられる。

白のドレスには黒のバッグとピンクのサンダルをコーディネート。斜め裁ちのフラワーショールが上半身を包み、花の帯が幾重にも重なる花びらのようなスカートへと続く。生地に浮かぶ繊細な地模様と、丁寧に施されたプリーツが、軽やかさの中に優雅さを演出した。

同じ白でも、こちらはワンショルダーのドレス。ウエストはシンプルに抑えつつ、胸元と裾には花々をふんだんにあしらい、フラワーボールのイヤリングとともに、細身のシルエットにも立体的な印象を与えている。

そのフラワーボール・イヤリングは桃色に変化し、桃の花びらをつなぎ合わせたミニドレスや、同色の装飾を施したハイヒールと組み合わせた。モデルの歩みに合わせ、涼やかさと甘さが客席へと広がる。

アンダーソン氏は10年以上前に自身のメンズブランド、JWアンダーソンを立ち上げ、成功を収めた。その後、LVMH傘下のスペインブランド、ロエベで11年間クリエイティブ・ディレクターを務めてきた。昨年、LVMHはアンダーソン氏をディオールのデザイナーに起用。売上の低迷が続くディオールの再建を、彼の才能に託している。

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